『第1回:Webの記事ライティング【初心者向け】書き方の教科書』の続きです。
ここからお読みの方は第1回に戻っていただくと、より理解が深まると思います。
それでは第2回目は「9:書き出しを経験から捻り出そう ~ 15:効果的なタイトルを考えよう」までをお送りします。
目次
9: 書き出しを経験から捻り出そう
ライティングにおいて大切なのは、文章の書き出しです。
読者は書き出しにサッと目を通し、おもしろそうか、自分に関係がありそうか、自分の悩みを解決できそうかを推し量っています。人は書き出しによって、その次へ読み進めるかどうかを決めています。
では、次に読み進めてもらう書き出しとは、どのような内容なのかというと、
「あなたの経験からの言葉」
これに限ります。自分の経験がないことを、いくら言葉を選んで書き連ねても、そこには具体的な苦しみや不安や悩みに現実性がありません。
どこかで聞いたことのある書き出しだったり、解決できそうにないことを約束していることもあるでしょう。
書いている側はこれでも良いと思っていますが、読んでいる側からすると敏感に「ウソだよね」と薄々感じていたりします。
すでにアウトラインも決め、仮タイトルも作っているのですから、今回決めたペルソナの悩みは、あなたが経験から解決できると確信のある情報を発信しているはず。
書き出しは経験から書いてください。
10: 入力ミスは無視して本文を書き進めよう
書き出しができると、いよいよ本文を書き進めます。
このとき本文を書き進める上で覚えておいていただきたいことがあります。
それは、入力ミスを気にせずに、どんどんと前進あるのみということです。
人によっては入力ミスをするとバックスペースを叩いてカーソルを戻し、修正してからまた前に進もうとします。
この気持ちも理解できるのですが、もっともライティングで効率が良いのは、バックスペースを叩かずに書き進むことなんです。
間違えた部分はそのままにして、間違いが起こった部分から書き進める。こういう行動を続けることで、ライティングスピードも向上しますし、頭の中で書こうと閃いたことが、パッパッと脳から指へ伝わり、指がキーボードを叩き、ストレスなくライティングが進むことになります。
11: 書き終えたらカフェタイムを満喫する
本文を書き終えると、一旦休憩を取りましょう。
というのも、ライティングは意外にテンションが上がっているものなんです。外から見ると文字を書いているだけですが、頭の中では会話しているのと同じですから、脳のテンションは上がりっぱなし。
気分も高揚し、頭が熱くなっていることもあるでしょう。
ですから一度、こういった状態を冷静にする必要があります。
最低でも60分、できれば一晩寝かしてもらいたいところです。
12: 気持ちを入れ替えて編集者に変身
頭を冷静な状態に戻したら、本文をライティングした内容を読み直しましょう。
このときは読者ではなく、編集者の視点で見直すことが大切です。
・誤字脱字
・漢字の多さ
・難しい漢字の読み仮名
・専門用語
・アウトラインに沿った内容かどうか
・文章にリズムはあるか
こういったことを冷静に読みながらチェックしていきます。
ここで、例えば漢字が多いなと気になったなら漢字を開きましょう。(漢字を開くとは「ひらがな」にすることです。)
文章にリズムが感じにくければ、同じ語尾が続いていないかどうかをチェックすると解決できる可能性が高いです。
意味が曖昧な専門用語や難解な漢字。こういった言葉はライティングする側からすると満足できますが、編集者として見ると読まれることが第一ですので、別のやさしい言葉に置き換えられないか考える必要が出てきます。
13: 第三者目線で文章を読んでみよう
編集が終わりましたら、あなたは第三者の読者目線をもってください。
第三者の目線で編集の終わった文章を、最初から最後まで順番に読んでいきましょう。
読み進めていく中で
・詰まるところはありませんか
・読めないところはありませんか
・読み間違えたところはありませんか
・話がつながらないところはありませんか
・一文が長いところはありませんか
・読み進めてもテーマがブレていませんか
こういったことをチェックしてください。そして、チェックが終わったら今度はもう一度「声に出して」読んでみてください。
声に出して読み進める中で、
・息継ぎができない
・言葉が詰まった
・読み間違えた
という部分は、読者も必ず同じように感じます。
息継ぎができなかったところは、一文を短くするか、読点の位置を考えましょう。
言葉が詰まったところも読点を入れる位置を検討しましょう。
読み間違えた場合は、漢字の方が良いのかどうか検討してください。
こうしたちょっとしたところで、読む側は簡単に離脱しますので、できるだけのことをやり、読みやすいものを作ってください。
14: 校閲してチェック!
ここまで出来ると最後は校閲です。
誤字脱字のチェックを行いながら、書いてある内容が正しいのかどうかを、もう一度確認してください。
校閲では事実関係を確認することが目的ですので、
・お客さまの声
・使用した統計情報
・和暦西暦
・年月日
こういった部分に間違いがないのか、思い違いをしていないのかをチェックします。
怪しげな部分がある場合は、ネットを使って事実を確認するか、図書館で調べてみましょう。
15: 効果的なタイトルを考えよう
校閲まで終わりますと、自分がライティングした内容について、かなり体の中に入っています。
この状態で、もう一度「タイトル」を考えます。
・ペルソナ
・悩み
・解決法
書き出しの内容と本文で示した内容。
これらを思い出しながら、内容を一言で表したときに口から出る言葉をタイトルに使いましょう。
効果的なタイトルは一つでは決まらないことが多いです。
5個、10個、15個。
これくらいは書き出してみて、その中から選ぶようにしてください。
次回は、『第3回:ウェブライティングで文章力を上げる5つのコツ』です。
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