Webサイト(ホームページからも含む)から集客しようと考えると、多かれ少なかれWebライティングを行う必要が出てきます。
そこで一念発起し「ライティングをはじめるぞ」とパソコンの前に向かったところで、キーボードを叩く指が動かず挫折。そんな経験をされた経営者、個人事業主の方もいらっしゃることでしょう。
また、何とか書き続けているけれど、集客が思っているようにできないという結果から、ライティングについて悩んでおられる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、集客の手段としてwebライティングをされている、経営者・個人事業主の方向けに「webライティングで集客がうまくなる書き方」をご紹介していきます。
※ブロガーさん、アフェリエイターさん、アドワーズ収入の方向けのライティング情報ではありませんので、すぐにキャッシュを稼ぎたい方には残念ながら役立ちません。
目次
1: webライティングとは
webライティングというものの定義はかなり広いです。
例えば私の仕事である
・セールスコピーライティング
・コンテンツSEOライティング
・メールマガジンのライティング
・ニュースレターのライティング
・広告バナーのキャッチコピーライティング
こういったものも広い意味ではwebライティングと言えるでしょう。
しかしこの定義では広すぎて話が伝わりにくくなりますので、今回はあなたもホームページ集客で実施されている
・コンテンツマーケティング
・オウンドメディア
この2つで扱うブログ記事(コンテンツと呼びます)を書くことについて「webライティング」と定義しておきます。
2: webライティングとセールスコピーライティング
webライティングとセールスコピーライティングは非常によく似ています。
・テキストと画像で表現する
・一人に向かって話すように書く
・特徴よりもメリットや役立て方を説明する
・役立ったとき手に入る明るい未来を語る
・商品やサービスの知識が必要
このような共通点があります。
反面、大きく違っている部分があります。
「webライティングでは売り込まないが、セールスコピーでは売り込む」
この違いはライティング全体に大きいな影響を与えています。
セールスコピーのようにwebライティングでは、今すぐ売ることはしませんので、期間限定オファーや特典の追加オファーなどがありません。
だから、
「今すぐお申し込みはこちらへ」
というボタンも、webライティングで作る記事の中には基本ありません。
同じように文章を書くという行為でありながら
・セールスコピーは売り込むための文章
・webライティングは役立つ情報を提供するための文章
それぞれの目的が異なっていることを理解しておいてください。
3: webライティングに必要なこと
役立つ情報を書くためのスキル「webライティング」。
webライティングで手が止まってします。
何を書けば良いのかわからない。
こういう経験のある方は、これからお伝えするライティングに必要な4つのことを知らなかっただけなのだと思います。
順番に見ていくことで、次回から手が止まることも減ってくるはずです。
3.1: テーマとコンセプト
webライティングを始める前には、毎回必ずライティングしたコンテンツを投稿する
「サイトのテーマとコンセプト」
この2つを確認するようにしましょう。
どうして毎回なのかと言いますと、テーマやコンセプトというものは、意外に忘れてしまっていたり、勝手な思い込みをしていたりすることが多いのです。
例えば、フィットネスによる女性の健康に関係するテーマやコンセプトだった場合
・ヨガ
・ストレッチ
・ボディメイク
これらはテーマやコンセプトから外れていません。
しかし、人によっては「健康」という部分にフォーカスし過ぎて
・インフルエンザ対策
・骨粗鬆症について
・子宮筋腫について
というように、元々サイトで決めていたテーマやコンセプトから、少しズレたコンテンツを作ってしまうことがあります。
「そんなバカなこと」
という感じですが、思い違いや思い込みは常につきまといます。
ですので、こういったことを起こさないためには、webライティングを行う前には必ず
「サイトのテーマとコンセプト」
2つを確認してから始めるようにしてください。
※もし、テーマとコンセプトが決まっていない場合は、先に決めておくことをおすすめします。
3.2: ペルソナの設定
webライティングを行うときには、ペルソナという「理想のお客さん像」を決めておくことで書きやすくなります。
どうしてペルソナを決めておくと書きやすいのかというと、人は相手なしでは話せないからなんですね。
ここで注目してもらいたいのが「話す」という単語です。これ、重要です。
文章を書くとき、ただ文字を書くと思っておられる方がいらっしゃいますが、実は頭の中で誰かと会話している内容を書いているイメージなんです。
ですから、まず、話し相手であるペルソナを決めておかないと
・どんな風に話せば良いのか
・どんな言葉で話せば通じるのか
・どんなことを信じているのか
こういったことがわかりませんので、何も話せなくなります。
また、無理に話したとしても、相手に伝わらない話を繰り返しているということもあり得ます。
例えば、
・16歳の女子に話すとき
・25歳の女子に話すとき
・32歳の女性に話すとき
・46歳の女性に話すとき
・53歳の女性に話すとき
全部、伝え方が違ってきます。
話を例える内容も世代によって変わります。言い回しも変わるでしょう。
53歳の女性には「ポケベル」は通じますが、32歳以下の女子には「?」とか、運が良くても昔の映画を見た印象くらいしか通じません。
でも、ペルソナが決まっていると、逆に楽になると思いませんか。
どう言えばいいのかわかっていますから、非常に話しやすくなりますね。
3.3: リサーチの実施
ペルソナが決まりますと、大きく一歩前進することができます。
その理由は、ペルソナの悩みを見つけることができるから。悩みが見つからないと解決できませんからビジネスが成り立ちません。
当然ですが、いくらコンテンツを作ろうとしても悩みがわからないと役立つ情報を作ることはできませんよね。
webライティングが全く進まない方の中には、リサーチの不足によって悩みの発見が出来ていないために、書き進まないということもあります。
ライティングはリサーチで8割決まります。
3.4: SEO対策の基本
webライティングに必要なことの中には、文章を書く以外のことがあります。
その代表例が「SEO対策」と呼ばれること。
SEO対策とは、GoogleやYahoo!の検索窓からキーワードを入力し検索ボタンをクリックされたとき、検索結果の上位にあなたのホームページやwebライティングで書き上げたコンテンツを表示する対策方法です。
SEO対策の基本は、何よりも
『検索されているキーワード』
検索されているキーワードを見つける方法は、Googleが提供しているキーワードプランナーというサービス。
このサービスを使うことで、キーワードがおおよそ一ヶ月にどれくらいの頻度で検索されているのかを知ることができます。

googleキーワードプランナー
こうやって見つけたキーワードをタイトルへ含め、キーワードを入力しているペルソナが、どんな解決方法を欲しがっているのかをリサーチで捜し当てる必要があります。
もし先ほどのリサーチで悩みを見つけたとしても、なかには悩みの解決方法が探されていないこともあります。そんな場合には、別の悩みを見つけなくてはなりません。
SEO対策はこれ以外にも細かなことがあります。しかしSEOの基本としてwebライティングを行うとき知っておかないといけないのは
『検索されているキーワード』を見つけ、タイトルに含めること。そしてキーワードを入力したペルソナの心理を読み解くことです。
4: webライティングで集客がうまくなる13のポイント
webライティングに必要なことを見てきました。意外にこういったことを知らないままライティングを始めてしまう方が多く、そのためにいつまでも頭を抱えて「書けない、書けない、書けない」と呪文を唱え続けているような状態に陥っている人を見たことがあります。
結構大切な部分なので覚えておいてください。
それでは、ここから集客がうまくなる13のポイントを紹介していきます。実のところ、トリッキーなことはありません。超絶技巧が必要なこともありません。
一つずつ見ていきましょう。
4.1: 書き手と読み手のギャップを埋める
webライティングで集客がうまくなるためには、書き手と読み手のギャップを埋めることを意識してください。
どうしても書き手は「これくらいわかっているだろう」と考えて伝える傾向が強いため、読み手からすると意味が通じなくて「?」となり、そのまま読まずに離脱します。
この状態は音楽を使うと誰もが体験できます。
まず、叩き手と聞き手にわかれます。(叩き手が書き手、聞き手が読み手の役割です。)
叩き手は自分の頭の中で誰もが知っているヒット曲を流します。
当然ですが、目の前にいる聞き手は叩き手の頭の中で鳴っている曲が何かわかりません。だって聞こえてませんからね。
この状態で叩き手は頭の中で鳴っている曲のメロディーに合わせて手を叩きます。机を叩いてもかまいません。
聞き手は叩き手から出る音を聞き、何という曲なのかを当てます。
叩き手はメロディーがはっきり分かっています。
でも、聞き手はわかりません。
だから、なかなか思うように叩き手の選んだ曲が分かりません。
これと同じことが書き手と読み手の間にも存在します。
独りよがりで書いてはいけません。読み手のことを考え、ギャップを出来るだけ少なくする努力を心掛けましょう。
4.2: 記事構成は鉄板テンプレからスタート
webライティングで作るコンテンツ。
どんな風に書けば良いのか悩まれる方も多いですが、実は
「どんな構成でもOK」
特に決まりはなく、読み手が迷わず、書き手は伝えたいことを書ければそれでOKなんです。
でも、最初の頃は決まったテンプレートに沿って書いた方が楽なのも確かなこと。
そこで鉄板テンプレートをご紹介します。

WEBコンテンツの鉄板テンプレートはコレ!
大まかな構成は上の図の通りです。
順に見ていきましょう。
(1)タイトル
記事タイトルが最初にきます。これはご使用のホームページへ記事を投稿すると自動的にシステムがやってくれます。自動的にやってくれない場合は、ホームページやブログの制作会社へ確認しましょう。
タイトルには、
・目を引く
・興味が湧く
・具体的な結果がわかる
このような内容にするとクリックされることが増えてきます。
(2)アイキャッチ画像
記事の内容の連想させるような画像を入れておきたいですね。
そして、出来るだけアイキャッチのトーンは他の記事とも合わせておきましょう。全体的に統一感があると専門家っぽく見えます。
(3)前書き
共感から入り、この記事には解決方法があることを話します。
webライティングを行う方の中には、ここがもっとも難しいとおっしゃる方も多いです。
前書きのコツは、いきなり始めることです。そして、読み手の悩みに共感することからスタートします。
(4)目次
あっても無くても良いのですが、あった方が全体としてどれくらいの量があるのか把握できます。
また、目次から見たいところへジャンプできるようにしておくと、読み手にとっては便利です。
(5)本文
いよいよ本文です。本文は以下のように、中見出しと小見出しで構成していきます。
中見出し
小見出し
中見出しの内容を、さらに分割した方が理解しやすい場合には、小見出しで分けてしまいましょう。
基本的に、全体の文字数が3000文字くらいまでですと、中見出しだけで構成した方がスッキリとした記事になります。
無理に小見出しを使う必要はありません。
(6)あとがき
本文が終わったら最後に「あとがき」を書いておきます。
あとがきは「まとめ」として、もう一度内容をおさらいする人もいますし、私のように「さいごに」として、最後の別れ際に伝えておきたいことを書く人もいます。
4.3: 見出し無しは読みづらい
中見出し、小見出しですが、どうしてこういう見出しが必要なのかというと、1500文字を超える文章を区切りなしで読むのは大変読みづらいんです。
話がどこで変わっているのかもわかりにくいですし、目を休めるところもないため「面倒」「退屈」となってしまいがち。
あと、見出しだけで話の概要がわかると、ゆっくりと細かく読んでみようと思う人もいるので、
・最初から細かく読みたい人
・ざっくりと概要を見てから読みたい人
・離脱率の高い人
こういう人にも楽しんでもらうための工夫だと言えます。
4.4: 注目されるタイトルの作り方
タイトルには一応、鉄板の作り方があります。
次の3つのポイントに注意しましょう。
(1)タイトルの文字数は目標32文字
検索結果の一覧に表示されたとき、このくらいしか見えないためです。
スマホだともう少し短くなります。
パソコン、スマホ、どちらにも使えるとなると、13文字くらいでタイトルを作りたいところです。
(2)キーワード対策
SEO対策の一貫です。
読み手が検索して探すときに使っているキーワードをタイトルへ含めましょう。
例えばキーワードが「売る ホームページ」だったとしたら
『売るホームページはどうやって作るのか!?』
というようにキーワードを含めます。
(3)具体的な訴求ポイント
タイトルには具体的な訴求ポイントを含めましょう。
・お金が増える
・ダイエットできる
・脱サラできる
キーワードを使って検索している人が、いつも頭の片隅で実現したいと考えていることを含めましょう。
4.5: ページ概要は気を抜かない
少し技術的な話をします。
記事を表示するページには、そのページに書かれてることの概要的な説明文を入れることができます。
この説明文はGoogleで検索したとき、検索結果として表示されるタイトルの下に少し小さな字で出ている部分のことです。

赤枠の部分に説明が表示されている。
この部分を「description(ディスクリプション)」と呼びます。
ディスクリプションは、ただの概要説明文ではなく、Googleが検索結果を見つけるときのキーワード一致に使っています。
ここにもタイトルと同じように、SEO対策としてキーワードを含めた説明文を書いておきましょう。
※お使いのシステムによっては「meta description」という項目名になっていることもあります。ホームページやブログを制作してもらった方は、制作者に聞いて確認しておきましょう。
4.6: アイキャッチはあった方が良い
記事のトップに表示するアイキャッチは目線を止める役割なので、出来ればあった方が良いです。
これは少し過去の話ですが、私が相談を受けた方に、
毎日ブログを書いているけれど、読まれていることが少ない
(2016年8月 ダイエットコンサルタントさん)
という悩みをお持ちの人がいました。お話を聞いていくとブログの内容には問題もなく、上手にライティングされていましたので大変不思議に感じました。
そこで「アイキャッチはどんな画像を使ってますか?」とお聞きすると
「画像、入れてません。」
という回答があり、では、今日のブログから入れてみてくださいとお伝えして終わりました。
そうして1週間経過したとき、ご連絡をいただきました。
「アイキャッチを入れてから読まれるようになり、問い合わせもきました」と。
アイキャッチ1つでこんなこともあるんです。
また、中見出し単位に画像を入れる人もいますが、そこは好きずきかなと思います。僕は入れてませんね。
そのうち、中見出し単位に画像を入れて、反応が変わるのかテストしてみたいと思います。
4.7: 書き出しは共感から始めよう
鉄板テンプレでも出てきました。
書き出しは「共感」から始めましょう。
「でも、共感と言われても良くわかんない。」
という方のために例を少々。
「○○でお困りではありませんか?」
「○○ってホント困りますよね?」
「○○でこんな間違いをしたことはないですか?」
「帰り際の上司の○○ってムカつきますよね!」
「最近○○な失敗をしてしまいました。」
こういうのです。
ポイントは共感です。あなた一人が感じたことではなく、読み手が普段から感じていることに、あなたが「共感」することが大切です。
そうでないと、読み手は
「そんなん、オイラ(ウチ)は違うし。」
となって即離脱となります。
4.8: 文章を読みやすくする方法
webライティングでは読みやすくすることも大切です。
では、どのようにすれば読みやすくなるのかというと、文章術という視点から学ぶなら嫌になるくらいの作法や技術があります。
でも、そういう小難しいことは置いておいて、もっとも簡単に読みやすくする方法をお伝えします。
(1)一文を短く
読みにくい文章は一文が長いです。
ということは、一文を短くすると読みやすいのです。
一文が150文字を超えた場合は、2つ、3つの文に分割できないか検討してみましょう。
(2)リズム良く
読みにくい文章にはリズムがありません。
これは例を出すと「法律書」です。
反対に、ヒットした小説などを手に取って読んでみると、ドンドンと読み進めることができます。
こちらはヒットするだけあり、文章にリズムがあるからです。
自分の書いた文章を声に出して読んだとき、読みづらいなと感じる部分はリズムのテンポが良くないです、
(3)語尾、接続詞
リズムをつけるための処方箋は、語尾と接続詞を工夫することでも可能です。
語尾でリズムをつけたいときは、同じ語尾で続けて終わらないことです。
例えば、
<同じ語尾の場合>
この記事を読めばライティングが進みます。
ワークシートを実践ずれば誰にでもできます。
同じ結果を出すことができます。
<語尾に変化を付けた場合>
この記事を読めばライティングが進みます。
ワークシートを実践すれば誰にでも可能です!
同じ結果を出すことも難しくありません。
リズムが変わりましたね。
接続詞でもリズムを変えることができます。
<接続詞がない場合>
この記事を読めばライティングが進みます。
ワークシートを実践すれば誰にでもできる!
同じ結果を出すことも難しくありません。
<接続詞がある場合>
この記事を読めばライティングが進みます。
そして、ワークシートを実践すれば誰にでもできる!
さらに、同じ結果を出すことも難しくありません。
こんな風にリズムは、語尾と接続詞で変えられます。
webライティングをするなかで、文章が単調で退屈だなと感じたときには、語尾と接続詞を確認すると解決できるでしょう。
(4)簡単にする
何を簡単にするのかというと、読み方の難しい漢字です。
また、難しい言い回しも、平易な言い方に変えておくのがおすすめです。
難しい漢字の場合は、
・「ひらがな」にできないか
・「カタカナ」にできないか
・カッコ書きで読み方を入れられないか
こういったことを検討してみましょう。
例えば「塑像」という言葉。
ひらがな:そぞう
カタカナ:ソゾウ
カッコ書き:塑像(そぞう)
どれが文章にマッチしているのかを考えて読み方を入れると簡単に見えてきます。
難しい言い回しも同じです。慣用句を使いたいときがありますが、年代によっては通じなかったり、逆の意味で取られることもあるので、別の平易な言い方に置き換えておくと読みやすくなります。
目標は「小学校5年生」の子供が読んでもわかるのが理想と言われています。
また、アメリカの映画で「オレを5歳の子供だと思って話してくれ」と頻繁に言う弁護士が出ていたのもありました。
4.9: 句読点には注意
文章を書くときに難しいと聞くことが多い「句読点」。
句点とは「。」、読点とは「、」のことですね。
どちらも、文章のどこに入れるのかで読みやすさや意味が変わってきます。
まず句点は、文章の終わりに入れます。これは比較的簡単です。
読点は、文章の達人に言わせると、本来一文の中に読点が無くても読めるものが理想だそうです。
ただ、単語や平仮名が続くと意味を取り違えられそうなところや、声に出して読んだときに息継ぎしたくなる箇所へ読点を入れるが良いでしょう。
もうひとつ、読点を短く続けて入れると、強く話しているように感じられます。
例えば、
「今日は冬至朝から霧が濃く電車が遅れていた。」
「今日は冬至。朝から霧が濃く、電車が遅れていた。」
「今日は、冬至。朝から、霧が濃く、電車が遅れていた。」
3つとも同じ文章ですが、句読点の入り方で雰囲気が変わります。
1つ目は「冬至」と「朝」が読みにくいですね。
2つ目は結構自然に読めます。
3つ目は読点が多いため、強く感じますし、読み方によっては幼稚な印象を与えます。
句読点は文章の印象を変えます。ということは、集客するためのメッセージが相手に届くかどうかに関わってきます。
4.10: 漢字の割合を少なくする
漢字が多いと読むことをやめたくなります。
これでは集客に効果を発揮できません。
だからと言って、カタカナが多いと読みづらいもの。
これも集客の効果を半減させています。
じゃあ、ひらがなを増やすと、、、少し幼く見えます。
これも信頼度や権威がなくなりますので、集客に影響します。
ということで、上手に相手へ集客メッセージを伝えるためには、次の配分を意識しておきましょう。
『ひらがな > 漢字 > カタカナ』
業種や業界によっては「カタカナ」が増えてしまうところもあります。
IT関係や科学関係、電気関係などはカタカナが多いですから。
でも、基本はこの配分を目標にしましょう。
漢字が多いかなと感じたら、ひらがな、カタカナにできないか検討します。
4.11: 改行はターゲットの媒体によって決める
一文の改行について議論されることがあります。
句点単位に改行するのが良い。
一文の固まりで改行するのが良い。
頻繁な改行はいらない。
様々です。確かに正解はありません。
この場合、どうするのが良いかというと、あなたのホームページやブログを見ている読み手が、どんな媒体を使っているかで判断しましょう。
スマホがメイン媒体であれば、改行多めが読みやすいです。
パソコンがメイン媒体であれば、一文の固まり(これを段落といいます。)で改行すると読みやすいです。
ルールはありませんので、見られている方に合わせておきましょう。
4.12: 特徴よりベネフィットを伝える
商品やサービスをwebライティングで伝えるとき、簡単なので特徴ばかり書いてしまうことがあります。
・大きさ
・色
・重さ
・原産地
・成分
こういう情報は必要なのですが、これらが読み手に与える影響も一緒に伝えてあげてもらいたいのです。
例えば、ただ「100g」というだけではなく、「仕事のバッグに入れて持ち歩いても気にならない重さ」とか。
どのようなシーンで使ったとき、特徴が読み手にとっての利益になるのかを考え伝えてください。
4.13: 具体例を使って説明
ここまでにも「例」が出てきたと思います。
このように「例」を使って伝えると、ただ説明するよりも読み手の深いところへ落とし込むことができます。
そうすると今だけではなく、明日、明後日まで「例」を覚えていて、友人に話すことができるかもしれません。そうすると、話した友人から「そんなことどうして知ってるの」と関心されることだってあるでしょう。
そんな経験が起こると、おそらく例を見たサイトには他にも為になることが書いてあるかもしれないと感じ、リピートして見に来てくださる可能性も上がります。
あなたも伝えるときには「例」使って説明しましょう。
大昔、ブッダもキリストも、相手に合わせた方便(たとえ話)を用いて教えを伝えていたと言われています。そして2000年以上経っても、その時の教えは伝え続けられているのです。例えて話すこの方法は、これからも変わらず使えるはずです。
5: PREPやSDSよりも簡単な相手に響く文章構成法
文章構成が気になり始めると「PREP」や「SDS」という、どこか高級で高度な雰囲気を持つ文章構成法を知ることになります。
PREP法
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体例)
P=Point(結論を繰り返す)
SDS法
Summary = 全体の概要
Details = 詳細の説明
Summary = 最後に全体のまとめ
どちらも使えるものではありますが、どこかハードルが高そうに感じるので、もっと使いやすい文章構成法は無いかと考えますと、ありました。
これは米国の有名なセールスコピーライターである「ジョン・カールトン」という方が説明している方法です。
どんな方法かを簡単に言うと、
「バーで隣に座った、最高にタイプな相手を口説くのと同じである。」
また、同じく米国のセールスコピーライターである「ダン・ケネディ」もこんなことを言ってました。
「不倫相手を旅行へ連れ出すときを想像しろ。」
どちらのシーンでも、とても丁寧に、最初は共感しながら話に入っていくでしょう。
共感が完了すると、一歩一歩、段階を踏んで説明していくはずです。
まさかいきなり本題に入ることはありませんよね?
webライティングを行うとき、どのような順序で伝えていけば良いのか迷ったときは、この2つの名言を思い出してもらうと光が見えてくるでしょう。
6: ライティングと編集は別作業
ここまでwebライティングについてお話してきました。
ここではライティングと混同されることの多い「編集」についてお伝えしておきます。
webライティングで集客がうまくなるためには、最初は集中して書くことが必要です。そのためには、書きながら編集するのでは手が止まってしまいますので、書くことと編集とは分けて考えるようにしてください。
まずは編集を考えずにひたすら書くこと。
間違えても、気に入らない文章であっても、次々のキーボードを叩き続けて前に進みます。
おかしな日本語も無視です。漢字の間違えも無視です。
送り仮名なんて無視です。
とにかく前進あるのみ。
そして、ライティングが終わってから、ゆっくりと編集作業に入ります。
必要のない文章は削除。漢字の間違いは正しく直す。送り仮名も入れておき、伝わらない日本語は置き換えます。
文章そのものを前後に入れ替えるようなことも行ってみましょう。
編集とはそういうものです。より読みやすく、伝わりやすく、集客をうまくするために加工するのが編集です。
7: 騙されるな!ライティング初心者が目指すこと
webライティングを始めたところの人が騙されやすいことがあります。
それは、
「量より質」
という言葉です。
量を書くよりも、一つのコンテンツの質を高めていきましょうという話です。
この話そのものは間違っていません。コンテンツは質が大切です。異論はありません。
しかし、最初から質を目指すと、ライティングする量が少なくなってしまいます。そうすると、実はいつまで経っても書けないままという人が出来上がります。
これは私も実際に見たことがあるのでわかります。
なんだかんだと理由を付けて「質が大事」を謳い、結局は書かないままという人がいました。
ライティングとは結局「身体で覚えるもの」です。
知識と理論だけで勝負できるものではありません。
楽器も同じです。
陶芸も同じです。
絵画も同じです。
料理も同じです。
医療も介護も同じです。
量をこなしてこそ、質が上がります。
だから、私はあえて申し上げます。
『ライティング初心者は、質より量を目指しましょう。』
さいごに
今回は、集客の手段としてwebライティングをされている、経営者・個人事業主の方向けに「webライティングで集客がうまくなる書き方」をご紹介してきました。
かなり長い記事になってしまい、最後まで読むのに疲れが出てしまったのではないかと思います。
ただ、私自身がライターなのでお伝えしたいことが次から次へと出てきてしまい、こんな結果になっています。申し訳ないと思っています。
今回の内容が、あなたのwebライティングから集客することに対して、少なからずプラスの影響を与えられたとしたら幸いです。
この記事へのコメントはありません。