他の人と同じように書いているはずなのに、うまくいかない集客文章が出来上がってしまう。そんな悩みをお持ちの方へ。
3年間で200万文字以上ライティングした経験から導き出した
『集客に必要な文章力を上げる7つのコツ』
について紹介していきます。
目次
1: 誰から誰に伝えるかを明確にする
集客するための文章には必ず
「誰から誰へ伝えるのか」
二人の関係性を明確にしておく必要があります。
これはあなたの経験からも理解してもらえると思いますが、同じ話をタイプの違う二人へ話したときの反応が、それぞれ全く違うことと同じです。
ですから、あなたが文章という方法を使ってメッセージを伝えようとする相手は誰なのか。あなたと相手との関係性は、どのような繋がりなのか。
こういった部分を明確にしないままだと、的外れなメッセージをいつまでも送り続けることになります。
では、どうすれば相手の特性を知ることができるのかというと、次の2つの要素と属性を集めて分析することで見えてきます。
1.1: デモグラフィック分析
相手の基本的な情報を集めて分析します。
・年齢
・性別
・家族構成
・仕事の内容や役職
・住んでいる地域
・仕事をしている地域
収入に関係するデモグラフィックを追加するなら
・世帯年収
・持ち家か賃貸か
・戸建てか集合住宅か
・キャッシュレス派か現金派か
・ローンはあるのかないのか
・保険派か投資派か
これだけの情報でも、かなり相手のことが分かってきます。
例えば、世帯収入が高く、責任のある重要なポジションで働いている50代以上なら、スーツを買う場合でも価格ではなくステイタスで選ぶでしょう。
反対に世帯収入が年齢相応で、重役というポジションでないのなら、スーツを買う場合には価格と長持ちする品質で選ぶことが多いのではないかと想像できます。
このように、同じスーツという商品であっても、相手の基本情報によって
・勧める価格帯
・訴求するポイント
・商品から手に入れたい未来像
これらが大きく異なってくることがわかります。
1.2: サイコグラフィック属性
デモグラフィックは基本的な情報でした。
次にお話するサイコグラフィックは、
・趣味性
・価値観
をメインにした情報です。
趣味性や価値観は、その人が最も信じていることや成りたい自分像を知る手掛かりになります。
というのも、私たちも同じですが、最も
・時間
・お金
この2つを注ぎ込んでいることが、その人を作り出しているからです。
例えば、
・アイドルの応援に力を注いでいる
・バンド活動に力を注いでいる
・おしゃれな習い事をハシゴしている
・雑貨作りで作家デビューを目指している
・資格を次々勉強して取得している
それぞれに、その人の「成りたい自分」「ありたい自分」が見えてきます。
そして、サイコグラフィックでも分かりますが
「アイドルの応援に力を注いでいる人」と「資格を次々勉強して取得する人」では、注意を向けるポイントは全く違ってきます。
ということは、こういった属性を理解することで、それぞれの人へぴったり合ったメッセージを考えられるということです。
2: 相手のメガネを掛ける
文章力を上げる2つ目。
それは、文章を考えるとき、文章を書くとき、常に相手のメガネを掛けて物事を見ることです。
これは「相手目線の獲得」と言えます。
人は誰でもフィルターというメガネを通して物事を見て判断しています。
ですから、可能な限り「自分のメガネ」を通して文章を考え書くのではなく、「相手のメガネ」を通して考え書いてもらいたいのです。
相手のメガネを通すと、どのように見えるのか、感じるのか。この感覚が大切です。
3: 相手のギャップを理解する
相手のメガネを掛けることが出来ると、現在の状態と成りたい未来の間に存在するギャップを理解することができます。
このギャップが広くて深いほど、悩みや不安が大きく、フラストレーションが高まっている状態だと言えます。
そして、あなたもご存じの通り「ギャップ」こそがビジネスを成立させる重要なポイントです。
4: ギャップを埋める方法を調べる
あなたのビジネスでギャップを埋めることが出来るでしょうか。
あなたの商品やサービスの
・機能
・特徴
から解決方法が存在しないか調べましょう。
ギャップを完全に埋める解決方法がなくても、半分だけでも理想の未来へ近づける方法があるのなら、それは解決への一歩として有効です。
5: 少し背伸びした未来を用意する
ギャップを埋める解決方法が見つかったら、少しだけ背伸びすることで理想の未来が見えるアイデアを用意します。
このとき、わざと脅して「不安な未来」を見せるのではなく、明るい未来のシーンを見せて上げましょう。
長く付き合う為には、不安を駆り立てるのではなく、明るい未来の方があなたとのコミット力も強まります。
6: 専門用語は相手によって使い分ける
集客するための文章には「専門用語は使わない」と書かれているところがあります。
これは間違いではありませんが、正解でもありません。
というのも、あなたが文章を使ってメッセージを伝える相手によっては、専門用語が必要になるからです。
例えば、私がここでマーケティングの話をする場合
・すでに3年以上マーケティングを学んでいる人向け
・最近マーケティングを知った人向け
・全く知らない人向け
それぞれに専門用語の扱い方が変わってきます。
3年以上学んでいる人へ、最近知った人や全く知らない人と同じように、専門用語を使わずに伝えると
「バカにしているのか。」
「まわりくどいな。」
「サラッと用語使えよ。」
となってしまいます。
ですから専門用語は、あなたが誰に伝えるのか。
デモグラフィックやサイコグラフィックで得た情報に合わせて使うことが大切です。
7: 3つのポイントを伝える
集客するための文章には「どうなれるのか」という結果が必要です。
そこで結果を伝えるときには、次の3つのポイントを意識してもらいたいと思います。
7.1: 事実
最もパワーのある結果は「事実」です。
例えば、
・2018年度顧客満足度No1
・リピート率地域No1
・地域最安値更新中
これまでの実績を公表しても大丈夫なら、事実を伝えることは最強の武器になります。
7.2: 特徴から得られること
ギャップを埋めるために使える商品やサービスの特徴から得られる、相手にとってのメリットを伝えましょう。
こちらがメリットだと考えても、相手がメリットと感じなければ成立しません。ここでも相手のメガネが大切になってきます。
7.3: シーンから得られること
メリットをもう一段進めることで、
・どのようなシーンで活用できるのか
・活用した後の未来は今よりもどう変わっているのか
を伝えることができます。
これはマーケティングの世界で「ベネフィット」と呼ばれていることです。
背伸びしたときに見えるキラキラ輝く明るい未来を伝えましょう。
さいごに
『ウェブ集客に必要な文章力を上げる7つのコツ』を紹介しました。
これらのコツは誰にでもできることなので、今日から実践してもらいたいと思います。
ここまでお話しましたように、集客につながる文章力とは
「どのように書くか」
よりも
「誰に向けて何を書くのか」
が大切ということなんです。
今回の内容を参考にして頂ければ、あなたもすぐに集客へつながる文章力を身につけることができるでしょう。
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