SEOという言葉を最近知ったという方へ。
または、前から言葉は知っているけれど「実はどういう意味なのか良くわかっていないんです」という方へ。
私は元ソフトウェアエンジニアですが、仕組みがどうとか、プログラムがどうとか、そういう話をするつもりはありません。
SEOとはどういうことで、なぜインターネットの世界で必要なのか。
そういうことをこれからお伝えしていきたいと思います。
目次
1: SEOとは
SEOとは。
あちこちのページで書いてありますが、ここでも書きますと
「Search Engine Optimization」の略です。
読み方は、サーチ・エンジン・オプティミゼーション。
頭文字を3つ取って略した結果「エス・イー・オー」と呼ばれています。
このSEOとは、いったい何をするものなのかというと、
「検索エンジンがコンテンツを理解できるように最適な構造にすること」
なのです。
他のサイトやコンテンツで書かれているように、検索結果の順位を上位にするためのものが「SEO」ではありません。
検索結果の順位を上位にするためのものは「SEO対策」と呼びます。
どうも「SEO」と「SEO対策」が同じように語られていることが多いので、この違いはハッキリと覚えておいてもらいたいと思います。
2: なぜSEOが必要なのか
どうしてSEOなるものが必要となったのか。
これはインターネットが一般化した1995年からネットを使っている私は答えることができます。
最初、インターネットが一般化したとき、今のようにキーワードを入力して必要な情報やサイトを調べることはできませんでした。
大手コミュニティーの掲示板などにサイトのURLが書かれていて、自分たちでブックマークするなどし分類するしかありませんでした。
これでは不便だなと思っていた頃、Yahoo!の検索が登場しました。
Yahoo!の検索は便利でしたが、こちらから登録をしないと検索には出てこないという仕組みだったので、限られた情報しか検索しても使えません。
そもそも、インターネットで検索するという行為が定着していなかったので、自分たちが知っているサイトのURLだけでことは足りていたという事実はあります。
そうこうしていると、個人や会社がホームページを持ち出します。
少しずつ通販も増えていきました。
そうすると、米国からGoogleなるものが登場。
あの真っ白の画面の真ん中に検索窓だけがあるページを初めて見たときには、何に使えるのか全く想像すらできない代物でした。
また、この頃実際にGoogleを使って検索しても、役に立つ情報もヒットせず「まだまだ意味のないものだよね」と話していたことを覚えています。
しかし、ご存じの通り、その後爆発的にインターネットが普及。
時を同じくして、あちらでもこちらでもホームページ、ブログ、掲示板が乱立。
いよいよ自分たちの欲しい情報を探すことができなくなったとき、Googleというインターネット上のザ・オールマイティーが力を発揮しました。
Googleは最初からSEOを意識したのかどうかわかりませんが、とにかく、世界中の情報を登録し、検索した人へ最適なコンテンツを最速で提供することを目指していたことは間違いありません。
結果的に、最適な登録方法、最適なコンテンツの判断、最適な提供を考えると、Googleの中心に存在するプログラムが認識しやすい構造を考え推し進めるためにSEOが必要となったのだと思います。
3: どうしてGoogleへの作法なのか
どうしてタイトルに書いたように、SEOはGoogleへの作法なのか。
この話もご存じの方が多いと思いますが、現在2019年の日本でインターネット上から検索するときに使われているプラットフォームはというと
・Google
・Yahoo!
この2つです。
そして、Yahoo!の検索を担っている検索エンジンと呼ばれる重要な部分は、Googleのものを使っています。
おわかりの通り、少しくらいの違いはありますが、ほぼ2つとも同じものが動いているのです。
ということは、Yahoo!への作法もGoogleへの作法と同じ。すなわち、SEOとは日本における検索の大部分を握っている、Googleとの関係を良好にするための礼儀作法と言えるでしょう。
4: 検索エンジンとは何か
ここまでに何度か登場した「検索エンジン」という言葉。
少しだけ、この単語について説明しておきたいと思います。
まず検索エンジンとは、車のエンジンのようなものが物理的に存在するのではありません。あくまでも車のエンジンが動いているようなイメージから、検索エンジンという呼び方をしています。
そんな検索エンジンとは一言でいうと「プログラム」です。
ただし、最近の発展を考えるとソフトウェアという枠組みではなく、ハードウェアも含めたものになっている気がします。
検索エンジンは、インターネットの世界を片っ端から見ていきます。これを専門的には「クロール」と呼びます。
見ていった結果、情報の持ち主が「登録しないでね」と言わない限り、検索エンジンは気にせず登録していきます。これを専門的には「インデックス」と呼びます。
検索エンジンは登録するとき、Google独自のルールとアルゴリズム(考え方)によって、良い情報(コンテンツ)なのか、そうでもないのか、全然アカンやつなのか、社会的に不適合なのかを判断します。
登録してからも、幾度と無く他の似た情報と比較し、価値があるのかどうかを自分ルールで決めていきます。この結果が検索結果の順位となります。
検索窓からキーワードを入力され、検索をスタートすると検索エンジンはキーワードの内容から判断し、これまで溜めた膨大な情報からあなたへ結果を返してきます。
このような動きを検索エンジンはしているのですが、もっとも肝心な
・どういう基準で登録しているのか
・どういう基準で順位が決まるのか
・どういう基準でキーワードと関連づけているのか
これらについて、検索エンジンを開発し運用しているGoogleは一切公表していません。
また、Googleからの公式発表にもありますが、
「自分たちでも最終的にはわからない。」
というコメントも登場しています。
ということは、ここで頭に入れておいて欲しいのですが、SEO対策会社の担当者や、ブロガーさんや、WEBコンサルタントと呼ばれる方の中から
「1位にする方法を知っています。」
「絶対に1位にできます。」
「抜け道があるんです。」
という話が出てくることもありますが、これらの話は全て「ウソ」または「ペナルティ対象」だということです。
だって、Googleが「わかりません」と言っていることを、この人たちはどうやって手に入れたのか。
おそらく偶然1位になった方法とかを、再現性があるように理由をつけて発信しているだけなのだろうと私は思っています。
5: SEOを私たちが対策する理由
SEOと検索エンジンについてお伝えしたところで、次の疑問として、どうして私たちが力を入れてSEOの対策をする必要があるのかということです。
これはWebでのアピール、宣伝、認知度アップに直結するからです。
キーワードを入力され検索が実行。
実行の結果一覧を目にしたとき、上位に表示されているところをクリックする人がほとんどです。
そうすると、クリックされたWebサイトへ飛びますので、訪問する人が増えれば増えるほど、何らかの形で収益に結びつけることができます。
・訪問者へホームページから販売する
・訪問者へ広告を見せて広告収入を得る
・訪問者が増えるとアクセス数がアップするので、その実績でコンサルして収入を得る
検索結果の上位に入れば入るほど収益に繋げることができるため、誰もがSEO対策を行っているのです。
6: いま求められているSEO対策とは
では、いまの時代に求められているSEO対策とはどのようなことでしょうか。
従来広まったブラックな方法でないことは確かです。
また、DeNAが行った「WELQ」事件のようなことでもありません。
これはGoogleが提供する
にもはっきりと書かれていますが、コンテンツの品質を重視するということです。
ちょっとした小手先の技のSEO対策ではなく、コンテンツそのものの出来映えがSEO対策となるのです。
これは大変な進歩です。そして、しっかり考えれば考えるほど、SEO対策会社に出来ることが減っていると言えます。
だって、SEO対策会社は「テクニック」を売っていますが、Googleは「コンテンツの内容」を求めています。SEO対策会社にスゴい書けるライターが居れば別ですが、設定やキーワードをポチポチ探して設定している人には、内容のあるコンテンツを作ることはできません。
このような状況から見えてくることは、これからのSEO対策に必要なのは、あなたの専門的な知識と技術、経験、文章力だということです。
決してSEO対策会社の設定技術やキーワードだけを探すテクニックではありません。
7: SEO対策に終わりはない
「SEOとは」から始まり、検索エンジンについてお伝えし、SEO対策まで話が進みました。
SEO対策には、先ほどお伝えしたようにコンテンツの内容が重要だということですが、これも近いうちに変わってくるはずです。
というのも、検索エンジンは「プログラム」ですから完璧に完成することはありません。
昔から言われていますがプログラムというものは「永遠のベータ版」なのです。時代の変化や要求されることへの対処によって、常に改善改修がおこなわれ続けることが前提です。
この考え方はGoogleも同じですから、インターネットの神は突然に礼儀作法やルールの変更を迫ってくるかもしれません。
そんな場合でも私たちは、Googleのプラットフォームへ乗っかっていますから、神の言いつけに従うしかありません。
そんな理由から私たちは常に次の3つの情報をチェックし、何かが変わっていないかを確認し改善し続ける必要があります。
もし、どこかで神のルールに従わなかった場合は逆鱗に触れ、いくら誰かに検索されても、結果へ登場させてもらえなくなるでしょう。
さいごに
今回はSEOについて、そして検索エンジン、SEO対策の基礎についてお伝えしました。
これらの内容からご理解いただきたいことは、小手先のテクニックではSEO対策できない時代になっているということです。
決して「1位にすぐできます」「絶対できます」という言葉に惑わされないでください。もし、こういう話が出てきた場合には「どうやるのか」を聞いておきましょう。
神はいつもご覧になっていますから、きっとブラックな方法は見つかり排除されていきます。
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