WEB集客に欠かせないSEOを使った対策。SEO対策をウリにしている方から「ライター目線でのアドバイスが欲しい」という相談を受けることがあります。
今回は、そのときの相談内容ベスト3を公開します。
目次
1: SEO対策の相談ベスト3
SEO対策をウリにしている方、そうでない方。
どちらにも共通している相談ベスト3を見ていきます。
1.1: 上位に上げたい
ダントツ1位は「検索結果の上位に表示したい」という相談です。
これはSEO対策を知り、行っておられるのなら当然の結果だと言えるでしょう。
この相談への回答として私が言えるのは、
「完全完璧に上位へ上げるテクニカルな方法はありません。」
ということです。
そしてもうひとつ。
「上位」というのが、具体的に何位なのかということです。
絶対に3位までに入りたいと考えているのか、1ページ目に顔を出せばOKなのか。
どちらも場合も現在のGoogleによる検索結果の順位アップとして、Googleのアップデートが起こったときでもビクともしない唯一の方法は
「しっかりとしたコンテンツを作ること」
なのですが、3位までに入りたいときと、1ページ目に顔出せばOKでは作る量が変わってきます。
誰もが最終的には1位に表示されたいのですが、
・まずは1ページ目を狙い
・5位から7位を狙い
・最終的に1~3位を狙う
段階的に順位への対策を行われるのが現実的だといつもアドバイスしています。
1.2: キーワードは何が良いか
2位は「キーワードは何を使えば良いですか」です。
キーワードはビジネスの内容や集めたいターゲットによって変わってきますので「○○でいきましょう」と簡単に答えることはできません。
Webサイトの
・コンセプト
・テーマ
・ターゲット
・売りたいもの
・体験してもらいたいこと
・解決できること
このような内容を一旦整理し、集めるべきターゲットを見つけ、その人たちが興味を持つ実際に使われているキーワードを見つけます。
実際に使われているキーワードは、Googleが提供してくれている
・キーワードプランナー

googleキーワードプランナー
・サーチコンソール

Google Search Consoleは訪問者の特性が分かる
・サジェスト機能

デジカメのサジェスト結果はこんな感じ
こういった便利なツールがありますので活用すれば見つかります。
やはり、ここで最も簡単ではないのは、いま集めるべきターゲットを見つけることでしょう。
例えば、
『ヘルニア』
というキーワードは常に検索され、興味を持つ人が多いものですが、いまヘルニアで困っていない健康な人へ伝えても反応はありません。
どれだけすばらしい「ヘルニア」も、困っている人へ届けてこそ反応が出てきます。
キーワードは何を使えば良いのか。すなわちこれはターゲットを見つけることに等しいと言えます。
1.3: コンテンツの作り方
3つ目に多いのが「コンテンツの作り方」です。
これは私がライターだから相談が多いのかもしれません。
「コンテンツの作り方」の相談には内訳があります。
(1)文章の書き方
(2)タイトルの付け方
(3)リサーチの仕方
(1)文章の書き方
SEO対策における文章の書き方は、何をおいてもわかりやすく読みやすいことが重要です。
雑誌やメディアサイトのコラムや記事だと、自分の色を出すために少しくらいわかりにくくても「それも味」になります。
しかし、Webで公開し集客するために用意するコンテンツは、自分の悩みにボヤっとしか気づいていない人にも読んでもらわなくてはいけません。
ということは、読み進めにくく、わかりにくい文章では、すぐに他のところへ探しに行ってしまいます。この行動はWebの特徴ですから仕方ありません。
でも、出来るだけ離脱せず滞在してもらわないと、いくら検索順位が上がっても、PVが増えるだけで目的としている成果に結びつけることができません。
(2)タイトルの付け方
検索結果からクリックしてもらうためには、魅力的なタイトルが必要です。それも「ターゲットにとって」魅力的でないといけません。
ここを間違える方もいらっしゃるのですが、誰にでも魅力的なタイトルをつけようとして、常にエンタメ的なノリのタイトルになっている方もいらっしゃいます。
しかし、ここで必要なのは「ターゲットにとっての魅力」です。
先ほど出てきました「ヘルニア」。これと同じです。
もし、いまヘルニアで困っている人へ向けたコンテンツのタイトルが
「ヘルニアの痛み」
だけだったとしても、おそらくはクリックされるでしょう。
ターゲットにとって魅力的なタイトルを考えましょう。
(3)リサーチの仕方
コンテンツを作るためには下調べ(リサーチ)が必要です。
リサーチの仕方を相談されることが多いのですが、ここは経験からしかアドバイスできません。
私がアドバイスできるリサーチの方法としては
・体験してみる(自分のビジネスなら体験済みのはず)
・書店に行って自分のビジネスの流行を見る
・図書館へ行って関連情報を拾い出す
パソコンやスマホの前で、パッパッと検索することがリサーチではありません。実体験や足で調べた「一次情報」を得ることこそ、良いコンテンツに繋がるリサーチとなります。
2: アクセスのある方の相談ベスト3
次に、少しずつアクセスが増えてきている方からの相談で多い3つをお話します。
2.1: 問い合わせなどへ成約しない
検索結果も上位に入ってきて「PV数」は増えてきているけれど、問い合わせや販売に繋がらないという相談です。
この場合の相談で最初に見ていくところは次の3つです。
(1)サイトへの滞在時間
(2)1回の接続で見られているページ数
(3)目的への導線
(1)サイトへの滞在時間
滞在時間が短い場合は簡単です。コンテンツの内容が訪問者の欲しいものではないということです。
内容をターゲットが求めるものに改善するか、集めるべきターゲットに向けたコンテンツを新しく作り始めましょう。
(2)1回の接続で見られているページ数
一人が1回接続してきたとき、1ページしか見られていないのなら
・興味をもてない内容
・他のコンテンツがうまく紹介されていない
・コピペライターがネタ集めに来ている
このどれかの可能性があります。
滞在時間が短いのなら、コンテンツの内容を改善しましょう。
滞在時間が長いのなら、他のコンテンツの紹介方法を変えてみましょう。
あなたのコンテンツに似たコンテンツが競合にあるのなら、コピペライターを集めてしまっていることになりますので、ターゲットを見直すことが大切です。
(3)目的への導線
コンテンツの下に
・相談はこちら
・メルマガ登録はこちら
・無料レポートはこちら
というように、いろいろな「こちら」が乱立しているところがあります。
こういう状態でありながら目的へ進んでもらえない場合は、具体的にどれを選べば良いのか迷わせてしまっていることが考えられます。
「○○で困っている方は相談へ」
「○○を知りたい方はメルマガ登録へ」
「○○を今すぐ手に入れたい方は無料レポートへ」
悩みのレベルに合わせて迷わなくて良いように、具体的な誘導を一言書くだけで変化が出てきます。
「目的への導線」は、常に具体的にする。絶対に迷わせてはいけません。
人は迷うと選びません。
2.2: 競合が強すぎる
競合の分析が必要です。
どれくらいのコンテンツ量があるのか。
どういったキーワードを狙っているのか。
どういったところから被リンクがあるのか。
この辺りを分析すると、ターゲットも見えてきます。
コンサルタントさんやマーケッターさんなどセミナー主体のビジネスの方に多いケースですが、競合を良く調べると
「競合のターゲットは主婦層だった」
ということも過去ありました。
で、本人さんはというとターゲットは「サラリーマン」だったので検索結果の順位上は競合でしたが、ターゲットが違うので競合にはならないことが判明しました。
競合が強すぎると感じたときには分析をすると、実は自分の競合ではないことがあります。反対に、競合ではないと考えていたところが強敵の場合もあります。
例えば、食パンの強敵は菓子パンではなく、シリアルだったとかですね。
2.3: 弱点を知りたい
ご自身のサイトの弱点、競合の弱点、どちらも知りたいという相談もあります。
この場合どちらも「分析」することからスタートします。
・どのようなコンテンツが多いのか
・どのようなコンテンツが上位に来ているのか
・コンテンツのボリュームは?
自社と競合の順位を一覧表にするとわかりやすくなります。そこから今後コンテンツを作るアイデアが湧いてきます。
3: 知っておくと便利なSEO対策
SEO対策で知っておくと迷わなくて便利な方法を6つお伝えしておきます。
3.1: 被リンクには注意
被リンクはあるとうれしいものですが、おかしなところから勝手に被リンクがついているのは危険です。
だからと言って、勝手にリンクをつけてくるおかしなサイトへ「やめてください」とメールしても無視されることが多いです。
「SEOチェキ!」というサイトからチェックすることが出来ますので、たまに確認しておきましょう。
あまりにひどい場合は、こちらの検索結果にも影響しますので裁判という方法もあります。弁護士さんへ相談しましょう。
3.2: 相互リンクも注意
お友達同士、お知り合い同士で「相互リンクしましょう」と言われた場合、お付き合いはあるでしょうけれど即答は控えましょう。
というのも、相手のサイトとあなたのサイトに関連性が無いと意味がありません。
また、相手のサイトが最近スタートしたところで、コンテンツが1つか2つしかないのなら、あなたにとってのメリットは何もありません。
相互リンクの考え方としては「お互いにメリットを感じられる」ことが重要です。
3.3: キーワードの使い方
キーワードは必ず次の2つの場所へ含めましょう。
(1)タイトル
(2)コンテンツの説明(descriptionと言います)
せっかく見つけたキーワードも、この2つへ含めないと効果を発揮できません。
常にコンテンツをアップするときには注意しておいてください。
3.4: 安心できる地域名の入れ方
地域ビジネスの方は、コンテンツへ地域名を入れたいと思います。
例えば、僕の近所なら
・整骨院 木津川市
・美容室 木津川市
・車 修理 木津川市
こういう検索をすることが多いため、地域名は出来るだけ商圏分を入れておきたいところです。
とはいえ、あまりにたくさんの地域名を入れると、Googleは良い反応をしてくれません。それは地域名に自然な文章としての意味が無いからです。
そこで、これはあくまでも私の経験値からですが、
・タイトルには地域名を2~3
・コンテンツの説明には地域名を5つまで
この辺りが限界かなと思っています。
これ以上の地域名がタイトルや説明に並んでいると、意味がわかりませんし読んでみようという気にもならないので、人間の生理的にもこれくらいが限界ではないかと思っています。
3.5: 釣りタイトルは残念の始まり
SEO対策として、Googleへ見せるタイトルと自分のサイトで見たときのタイトルを変える方がいらっしゃいます。
この行動は別に間違っていないのですが、気をつけてもらいたいのは「釣りタイトル」になってはいけないということです。
例えば、Googleの検索結果には「1分で出来るSEO対策」と書いておきながら、検索結果からクリックしてコンテンツを見ると「SEO対策の方法」となっており、内容を読むと到底1分で出来ることではなかった。
これでは訪問者をがっかりさせてしまいます。
コンテンツのタイトルが長いため、スマホでの見やすさを考え短くするとかはアリだと思いますが、単にクリックさせるためだけにコンテンツの内容と一致していないタイトルはNGだと思います。
3.6: リードと成約は別コンテンツ
コンテンツを作るときに知っておいてもらいたいことがあります。
それは、リード獲得(新規のユーザーですね)と成約のためのコンテンツは種類が違うということです。
リード獲得用のコンテンツは、基本「Howto」ものです。
こちらの知っている情報を無料で提供。ここからコミュニケーションをスタートし信頼を勝ち取る訳です。
でも、Howto系の情報ばかりだと成約し辛いです。
そこで成約したいと考えている人は、どのような情報を求めているのかを考えなくてはいけません。
さて、どのような情報だと思いますか?
他のサイトならここで「詳しくはメルマガで」などとなりますが、そんな面倒なことは言いません。
成約に必要な情報は「事例コンテンツ」です。
あなたがSEO対策を行いながら集客するのなら、この2つのコンテンツが必要だと言うことを覚えておいてください。
さいごに
「集客SEO相談ベスト3」についてお届けしました。
おそらく私が記憶している内容に間違いがなければ、このベスト3は3年前から変わっていません。
ということは、いつの時代も同じ悩みをもっておられるということです。
そして、今でもこの悩みを完全に解消する方法は無いということです。
唯一の解消方法は、Googleのルールに従ったコンテンツを継続して作り続けることです。
決してブラックな小手先のSEO対策テクニックではありません。
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