ホームページで集客したいという方。
コンテンツマーケティングやオウンドメディアをはじめた方。
どちらも自分のサイトに良質なコンテンツをアップし続けることが必要なのはご存じの通りです。
しかし、webライティングを行いコンテンツを制作しようと思うと、残念ながら手が止まってしまう。
そして、スタッフにも制作を指示してみたけれど、やっぱり手が止まってしまう。
このような限界を、多くの方が経験されていることでしょう。
そこで、こういった集客サイトに必要なコンテンツ作成を頓挫させないために、記事作成の外注という方法が使われています(私も実際にお手伝いしています)。
今回は、実際にライターでもある私が、webライティング制作の外注に関するメリットやデメリット、知っておくべきポイントや費用の相場。そして費用における不都合な真実もお伝えしておきたいと思います。
最後までおつきあいください。
目次
1: webライティングを外注するメリット
はじめに外注するメリットをお伝えします。
1.1: 会社の人件費(残業代)の削減
イメージしてください。
もし、あなたの会社にライティング担当選任者を一人雇用したとしましょう。
月給+社会保険は最低限必要です。正社員ならボーナスの支給も必要です。
そして、ライティングスキルとSEOスキルを持ちながら、あなたの業界のことにも精通していたとすると、この人の月給はいくらでしょうか?
10万円とか20万円では収まりませんよね。仮に20万円だったとしても、社会保険が掛かると会社が払うお金は増えますから、この金額では収まりません。
また、すでに在籍されているスタッフさんにライティングを任せたとすると、普段の仕事+ライティングということになりますので、必然的に残業ということになってしまいます。
ということは、ブラック企業でない限りは残業代を支払うことになりますので、人件費が増えることは間違いありません。
しかし、このポジションに外注を使うとすると、社会保険が必要ありません。雇用契約もありません。会社で使う光熱費や経費も必要ありません。
単に外注費が必要なだけです。そして、外注費は費用科目ですから節税にもつながります。
1.2: 兼務しないシンプルな働き方の実現
スタッフさんが兼務すると、先ほどお話しましたように残業が発生することでしょう。残業が発生しないとしても、家に持ち帰って仕事するという状態になる可能性もあります。
この状態、昨今の働き方の流れから見ると良くないケースです。
そして、こういう働き方を続けることになると、優秀なスタッフさんであればあるほど、辞められることが多いものです。
人材を失い、結局はライティングも続かないことになるんですね。
でも、外注を使うと、スタッフさんは兼務しなくて良くなります。辞めてしまうリスクも減らせます。
また、スタッフさんではなく、経営者であるあなたがライティングを兼務する場合も同じです。外注すると経営に集中することができます。
1.3: 継続した記事(コンテンツ)の公開
外注するメリットで最も大きいポイントではないかと思います。
というのも、継続してコンテンツを制作し公開し続けることはかなりのパワーが必要です。
このパワーが続かないため、中途半端なコンテンツで終わってしまうところも多いです。
そこで外注を使うと、安定したコンテンツ制作を続けることができます。仕事の合間にコンテンツ制作をするのではなく、外注の場合は一日中コンテンツ制作を考え作れますから、ネタに困ることもありません。
2: webライティングを外注するデメリット
メリットがあればデメリットもあります。
メリットしかないことは、往々にしてニセモノですからね。
2.1: 社内に記事制作のノウハウが残らない
外注を使うと、あなたの会社の中にコンテンツ制作のノウハウが蓄積されません。
外注を使うことを辞めると、とたんにコンテンツの公開が止まってしまうという問題が発生します。
この問題を回避するためには、外注しているときに平行して、少しずつでも良いので社内でライティングを試してみることです。
2.2: SEO対策のスキルが社内の資産にならない
SEO対策のスキルも自社に蓄積されません。
どのような理由でキーワードを選んでいるのか。
キーワードから、どのような解釈をしているのか。
どのような悩みを見つけているのか。
外注に頼ると、こういった根幹の部分がブラックボックス化してしまいます。
この問題の回避は、外注しているときに
- キーワードの選び方
- 解釈の仕方
- 悩みの見つけ方
を外注先に教えてもらうことです。でも、外注先は簡単に教えてくれません。理由はここがウリのポイントだからです。
どうしても自社の資産にしたいのなら、情報に対して対価を払う準備をし、交渉することが必要です。
2.3: 外注費が準備できないと継続して記事を公開できない
自社にノウハウやスキルがないと、外注費が準備できない場合、継続してコンテンツを公開することができません。
これは大きな痛手です。残念ながら、この問題を回避するには経営を見直す必要があります。
3: 記事制作を依頼する方法
メリット、デメリットをご理解いただけたでしょうか。
こういった点を理解した上で記事制作を依頼する場合、次の方法がありますのでご紹介しておきます。
3.1: クラウドソーシングの利用
ネットを使って仕事を依頼する方法です。ネットで行うアウトソーシングをイメージしてみてください。
代表的なところには
- クラウドワークス
- ランサーズ
- アットSOHO
このようなところがあります。これらのサイトで「ライティング」「記事制作」というキーワードを使って検索すると、ライターさんが出てきます。
出てきたライターさんの中から、あなたの会社やビジネスに合いそうな人を選んでメッセージを送り、何度かやりとりしてから信頼できそうなら依頼するという流れになります。
3.2: ライティング専門会社への依頼
現在、ライティング専門の代行会社が雨後の竹の子のように出てきています。
Googleで「ライティング 代行」で検索すると、検索結果の上に広告がドッと出てきますので、その中からクリックしてみてください。
依頼先は、よりどりみどりです。
そして、どこも同じような条件、同じような価格帯です。
謳い文句は「業界最安値」「○千人のライター在籍」「専門分野もお任せください」「丸投げOK!」というように、どこも同じような状態になっています。
3.3: フリーランスのライターへコンタクト
これ、私のようなフリーランスのライターへコンタクトする方法です。
フリーランスの場合、一人で調べて書いて編集して納品しますので、制作できる数に限界があります。
また、自分の知識や経験がすべてなので、得意分野とそうでない分野があります。
あなたに合ったライターが見つかった場合、すぐに抑えましょう。他の会社に抑えられると仕事の量に限界があるため、残念ながら引き受けられないこともあるからです。
3.4: 知り合いからの紹介
もし、あなたのお知り合いからライティングできる人の紹介があれば、それが一番安心です。
相手のことがわかっていますし、どのような文章を書くのかもわかりますから、依頼するときにも安心してお任せできます。
4: 依頼するときに注意するポイント
依頼の方法の次に、依頼するときのポイントを紹介します。最初に次からのポイントを質問しておけば、お金を払ってから後悔することが減ります。
これは私のクライアント様の話ですが、一度、私以外のライターさんに半年間お願いされたことがあります。値段もそちらの方が安かったというのもあったと思いますが、何となく別の人でもやってみたかったのだと思います。
で、別の人へ依頼するとき、ちょうどこれからお話するポイントを確認せずに依頼してしまったところ、
- 1500文字以上の記事になると、文章がおかしくなる
- 業界がわかっていないので「どんでも話」を入れてくる
- 納期が守られない
- 質問しても回答の内容が的外れ
という経験をされて半年後、戻ってこられました。
気をつけておきたいですね。
4.1: 2000~3000文字の文章を書けるのか実績を確認
素人さんでも1500文字までなら誰でも書けます。
しかし、2000~3000文字となると、書けない人がいます。
じっくりと読んでもらいたい記事が欲しいのに、3000文字の記事が書けないとなると、、、SEO的にも弱いものばかりを集めることになります。
4.2: 執筆できるジャンルを確認
これは確認しておきましょう。
出来ること、出来ないことが明確でないといけません。
特に医療系の場合、言って良いこと、言えないことがあります(薬事のルールです)。
あなたの業界の事を知っているのかどうかを確認しましょう。
4.3: 費用を確認
1文字いくらなのか。または、1記事いくらなのか。
1記事のボリューム、記事の著作権も確認しておきましょう。
あと、画像の選択もしてもらえるのかどうか。納品の形式はワードなのか、テキストなのか、ワードプレスなどに直接入力なのか。
こういった部分も含めて確認し、費用はどこまでの範囲をカバーしているのか明確にしておきましょう。
4.4: 納期を確認
いま依頼すると、いつ納品されるのかは大切です。
ここが決まらないと、定期的な記事の公開スケジュールを立てることができません。
まとめて複数の記事を依頼する場合は、分納可能なのかどうか。出来た記事から納品されるのか。最後にまとめて一括納品なのかも確認しておきたいところです。
4.5: メールなどの返信速度をチェック
外注先とやりとりするとき、メールや電話の返信速度をチェックしましょう。
反応が早いほど、あなたへの興味が強いということです。
レスポンスの遅い人は、依頼してからも遅い傾向にあります。
ですから、ストレスを溜めないためにも遠慮した方が良いと思います。
4.6: 質問への答えをチェック
こちらが質問したことに対して、的を得た答えが返ってくるかをチェックしてください。
これは、相手の理解度を計るポイントになります。
4.7: 社会人としてのマナーをチェック
当たり前ですが、社会人としてのマナーがあるのかどうかです。
おかしな話ですが、ネットだけてライティングしているライターの中には「自由」を求めすぎて、社会人としてのマナーを「必要のないもの」と考える方がいらっしゃいます。
特に気にならない方は良いのですが、気にされる方は最初にチェックしておく方がストレスなく仕事ができます。
5: これが出来ないところへ依頼してはいけません
特別なことのように書いているところもありますが、今の時代のライティングで次のことが出来ないのは論外だと思ってください。
5.1: SEO対策のスキルがない
何のために記事を制作するのか、わかっていないと言えます。
SEO対策のスキルがないところへは依頼してはいけません。
また、SEO対策に特別料金を設定しているところは、詳しく理由を聞くことが必要です。
5.2: 禁止ワード(NGワード)を設定できない
出来て当たり前の対応です。出来ないのならライティングしてはいけません。
5.3: 語尾の指定ができない
これも当たり前の対応です。
依頼される内容や業種によって、文章から受ける印象を変えなくてはいけません。そのためには、文章の語尾(です、ます調など)の指定は必須です。
5.4: 文章構成(アウトライン)の提案がない
無いところもあります。
しかし、どのような流れで記事が構成されるのか、知らないと不安になります。
提案してもらいましょう。
私は必ずやってます。
5.5: 1500文字以上は書けない
これ、アウトです。
先ほども出てきましたが、じっくり読んでもらいたい記事が作れません。
コンテンツマーケティングやオウンドメディアの場合、これは致命傷になります。
6: 気になる記事代行の相場とは
みなさん気になる相場の話です。あくまでも相場として見てください。
6.1: 格安の場合
1文字0.3円~0.8円で記事作成してくれます。
この値段は主に「クラウドソーシング」での単価です。
とにかく安く、量が欲しい方向けです。
質を求めてはいけません。
6.2: 安い場合
1文字1円~1.5円で記事作成してくれます。
クラウドソーシングやライティング専門会社の中で安い部類のところの単価です。
まあまあの記事が出来上がってきます。
でも、専門家が書いていることは少ないので、気をつけておくことが必要です。
6.3: 普通
1文字1.5円~3円で記事作成してくれます。
WEB制作会社やコンサルさんなどが受けている場合の単価です。
この場合、受けている会社から外部のライターへ依頼していますから、あなたが支払う金額の中には、間に入った会社が受け取る手数料が含まれています。
ですから、出来上がりの記事は「安い」のとあまり変わらないことが多いです。
6.4: 高い
1記事(3000文字未満)7000円~2万円で記事制作してくれます。
この単価は、私のようなフリーランスか、WEB制作会社やコンサルさんが受けている場合です。
フリーランスが直接受けた場合、価格相応の知識と経験から調査して書き上げますので品質は高いものが出来上がります。
6.5: 高い(専門知識あり)
1記事(3000文字未満)2万円~5万円で記事制作してくれます。
専門知識を持っているライターが書く場合の単価です。
例えば私の場合ですと、
- IT関係(元SEですから)
- 整体関係(マッサージなど学んでいた)
- ヨガ(整体から派生してやっていた)
などなど、こういうジャンルの場合は既に情報を自分の中にもっていますし、どこにいけば最新の情報があるのかも知っていますから、かなり専門的な記事を書くことができます。
そのため、他にはないようなものが作れるので、単価が高めになっています。
質を重視される方向けです。
6.6: 大手マーケティング会社
1記事(3000文字未満)5万円~10万円。
名前は出しませんが「コンテンツマーケティング」「オウンドメディア」を得意とするマーケティング会社が請け負うと、こういう金額になります(場合によっては、これより高いこともあります)。
会社の維持費や社員の給与、テナント料に広告費も必要ですし、値段なりに検索順位の保証などもあるようなので高くなっても仕方ないかなとは思います。依頼先にこだわる方や、確実に近い保証を重視される方向けです。
7: 執筆費用の裏側を解明
ここで不都合な真実を。
執筆費用を見ていただいたのでおわかりのとおり、単価が非常に安いものがあります。
1文字0.5円とか0.8円とかですね。
例えば3000文字の記事を書いたとして1500円です。
情報を調べてまとめるのに60分。
3000文字を書く時間が早くて90分。
これで1500円とは、かなり安い。安すぎる。
ということは、想像してみてください。
もしあなたなら、これだけの時間と手間を使って1500円の記事を、精一杯良いモノにして書こうと思うでしょうか。
正直なところ、思わないでしょう。
当然ですが、この値段で受けている人も同じです。「とにかく数を仕上げて稼ごう」というのが本音になります。
だから、質ではなく量が欲しい人向けなんです。
あなたが外注するときには、必ず次のことを考えてください。
「あなたが1記事書く手間と時間をお金に換算するといくらでしょうか」
そのままの金額で外注しましょうとは言いません。しかし、その金額に近い対価を出すことで、質の良いものが手に入るのなら、それは大変お得な投資になると思いませんか。
広告費はゼロのまま、外注費を出すことで他の会社にはない、今後も使い続けられるオリジナルな情報資産が積み上がり、そこから集客できるように育っていくのです。
8: 外注して結果を期待するのなら…
ということで、外注して結果を期待するのなら、量と質のバランスを考えながら依頼することです。
ここ一番の記事には高い金額を払う。
定期的に公開する記事には、普通の金額を払う。
外注費の予算が豊富なら、質重視の記事を大量に作るのが良いです。でも、そんなことはできないですから、バランスを考えてもらうのが得策です。
さいごに
どんどん結果を出すために記事制作を外注するなら、単価の裏側を考えてみてください。
会社を経由していると、下請けに回しますから手数料が上乗せされた金額があなたのところへ請求がきます。
フリーランスと直接やりとりする場合、手数料がありません。費用がそのまま記事の内容になります。
どちらが良い、悪いではなく、あなたのビジネスのキャッシュ体力や目標に合わせて選んでもらいたいと思います。
少し宣伝をしますと、ITchy Bizの執筆プランは下のボタンから見ることができます。ご興味ありましたらご覧ください。
この記事へのコメントはありません。