自宅でエステサロンを開業されている方、けっこういらっしゃいます。
でも、自宅で開業すると簡単でないのが集客。
私も過去に、自宅でクイック整体をやっていたので、集客の難しさがわかります。
ホント、値段を下げたからといって集客できる訳ではありませんし、無闇にチラシを出したり、フリーペーパーにお金を払って広告を出しても、全く反応はありません。
わたしもこんな経験を過去にしました。
でも、そこからわかったことがあります。
目次
1: 自宅サロンが開業失敗する理由
おわかりかと思いますが、自宅サロン(これはエステだけではありません)が開業しても失敗する理由は「集客できない」ことです。
そして、集客できないからと
・お友達価格で知り合いばかり声をかけて呼ぶ → 利益出ません
・広告費を使う → 適切なポイントを知らないので反応ゼロ
・よくわかんないコンサルに頼る → それっぽいけれど具体的な効果なし
こういう負のサイクルに入ってしまいがち。その結果、そのまま資金が底をつくか、やっていることの意味やおもしろさがわからなくなって辞める。
こんな感じです。
では、どうしてエステを含め、自宅サロンには人が集まってこないのでしょうか。
まずは、集まってこない理由を知っておくことが大切です。
2: 自宅サロンに人が来ない理由
2.1: 知られていない
これが一番です。単にあなたが自宅でエステサロンをやっていること、あなたがエステのプロであることを知っている人が少ないのです。
もし、マーベル映画で大ヒットした「アベンジャーズ」が、公開の半年前からコマーシャルをしていなければ、誰がそんな映画があることを知るでしょうか。
彼らのような資金も人材も、コンテンツも持っているところが公開の半年前から知られるための活動(プロモーション)をスタートしているのです。
あなたは自宅開業する何ヶ月前から自分のプロモーションを始めているでしょうか。そして、今も継続して続けているでしょうか。
2.2: 自宅サロンは怖い
開業している本人は、全くわからない感覚です。
間違っても私たちは、やってきたお客様を脅そうとか、ぼったくってやろうとか、閉じこめて製品を買わせようとは考えていません。
でも、それは私たち本人だけに通用する理屈です。
ほとんとの消費者であるお客様は、他人の自宅でやっているサービスに飛び込むことは「怖い」のです。
誰もいない、1対1の環境で押し売りされたらどうしよう。
帰れなくされたらどうしよう。
断ったらイヤな人だと思われるのもイヤだし。
こんなことを頭の中で考えて「あ~、面倒だしや~めた!」となる訳です。
まず自宅サロンは「怖い」と思われていることを知りましょう。
2.3: マヌケな人が多い
自宅サロンをやっている人の中には、
「どうしてそういうことになりますか?」
と、感じるようなマヌケ対応をする人がいます。
例えば、
・チラシを見て営業時間内に電話しているのに出ない
・留守電で「折り返します」と言っているのに掛けてこない
・メールで問い合わせると、1週間以上経過してから返ってくる
・電話に出たとき元気がない
・ビジネスではなくママゴト感覚の人がやっている
他の集客支援の人は言わないと思いますが、私は敢えてはっきり言います。
こういうことを平気で出来るということは、せっかく興味を持ってくれたお客様の熱意や気持ち、時間と手間を奪い取っているのと同じです。言うなれば「泥棒」です。
ですから、こういう事を平気で出来る人。ママゴト感覚でやっている人。
今のまま、誰にも迷惑かけずに、自己満足だけでSNSに写真を投稿して過ごしてください。
3: 自宅サロンが集客の悩みから解放されるチラシとは
マジメにやっているのに集客できない。
そんな方だけ、ここから続きをお読みいただきたいと思います。
まず、知っておいていただきたいことは、これまでと同じようなチラシを使っても集客は簡単ではないということです。
というのも、消費者の行動がスマートフォンの登場により変化したため、昔は集客できたチラシの役割も変わったのです。
では、どのように変化したのかと言いますと、
スマートフォンが登場する前はチラシを見ると、チラシに書いてある内容に興味を持ち、チラシの内容だけで自分に関係があるかどうかを判断して電話をされてきました。
でも、スマートフォンが登場したことで、次のような消費者行動への変わったのです。
STEP1:チラシに注目する
STEP2:チラシに興味を持つ
STEP3:ネットで探す ←ココ大事
STEP4:消費者が行動する
STEP5:サービスを受けた後、SNSなどで共有する
あなたもご自分の行動を振り返ると、こういう流れに沿っていること、増えていませんか?
あなたが集めようとしている人たちも、同じようにこういう流れになっているのです。
4: 自宅サロンチラシで押さえておきたいテンプレ7項目
自宅のエステサロンのチラシで押させておきたい定番ポイントを紹介します。
4.1: 「ステキ!」と思えるキレイな写真
何をおいても、これが大切です。
キレイになるところ。ステキになるところですから、最初に目がいく画像は、ステキでキレイじゃないといけません。
ピントがぼやけた写真。
抽象的すぎてわからない写真。
どこででも見かける無料画像の女性。
こういうのはNGです。お金を使うなら、ここに使いましょう。
4.2: ちょっと背伸びした未来
写真には、ちょっと背伸びすれば手が届く理想の未来像を見せてあげることが大事です。
手が届かないような未来像ではいけません。
「わたしの自宅エステに来ると、叶姉妹みたいな生活ができます」ではNGです。
4.3: 営業時間とメニューと料金
自宅エステサロンも立派な店舗です。
ということは、営業時間やメニュー、料金を明記しておかないといけません。
ここがわからない自宅サロンは、ぼったくりバーと同じ印象になります。
4.4: 場所と駐車場と予約方法
どこにあるのか。
駐車場はあるのか。
予約の方法は電話かメールか、両方OKか。
駐車場が無いのなら、商圏は半径5km圏内になります。
駐車場が有るのなら、商圏が半径15kmくらいまで拡大できます。
また、駐車場は無料なのか有料なのかも大事です。
そして、有料の場合なら、駐車券をお渡しするのかしないのかも明記しておきましょう。
4.5: 必須なのはQRコードとホームページ
先ほどの消費者行動を思い出してください。
いまの時代、チラシを見てもネットで検索されてしまいます。
ということは、ネットで検索しやすくし、検索でホームページを見ることができる状態にしておかなくてはいけません。
コレ、ウソみたいな話ですが、ホームページがないだけで集客は下がります。
だから、必ずチラシには
・ホームページのアドレスをQRコードにして印刷する
・QRコードからジャンプした先に、ホームページを用意する
この2つが必須です。

ITchy BizのQRコードです。
4.6: 女性にとって特別なカラーを使う
チラシには、女性にとって特別なカラーである「ピンク」を使うようにしましょう。
私も経験がありますが、フィットネス関係のチラシやページを作成したとき、女性向けにピンクを使ったところ、登録率が40%になったことがあります。
嫌みにならない程度に、気持ちがアゲるスペシャルカラーを使いましょう。
※エステの方向性によっては、ホワイト、ブルー、グリーンが良い場合もあります。
4.7: チラシでアピールしなくて良いのはコレ
チラシでもっともアピールしなくて良い部分があります。
それは「お店の名前」です。
お客様にとって、お店の名前は重要ではありません。
お客様にとって重要なのは
・どうなれるのか
・何をしてもらえるのか
・いくらなのか
・どこにあるのか
・いつ体験できるのか
このような内容です。お店の名前にこだわっているのは自分だけ。
お店の名前が威力を発揮するのは、一度来店頂いた後からです。
5: ホームページに必要な7つの項目
チラシからホームページを見てもらえるということは、チラシに載せられないような情報も詳しく伝えることができるということです。
5.1: あなたの写真
ホームページには、あなたの写真を載せるのが効果的です。
でも、これは向き不向きがあります。
私は結構、内向的な性格なので、載せることが好きではありません。
しかしエステサロンの場合、カラダに触れる仕事ですから初対面からラポールを築きやすくするためにも、安心してもらうためにも「奇跡の一枚」をプロのカメラマンに撮影してもらうのがおすすめです。
5.2: 施術ルームの写真
どんなところなのか、消費者としては知りたいところです。
盛った飾り付けは必要有りません。
スッキリとプロらしい施術ルームを掲載しましょう。
5.3: お店の情報
チラシと同じく、ホームページにも
・営業時間
・電話番号
・メールアドレス
・場所
・駐車場の有無
これらは必ず載せておきましょう。
5.4: できればお客様の声
お客様の性格にもよりますので絶対とは言えませんが、可能な限りお客様の声は載せておきたいところです。
お客様のお写真やお名前、年齢、お住まいの地域などがあると、完璧です。
でも、無理なこともありますから、そういった場合なら、イニシャルや下の名前をカタカナ表記にするなど工夫して了解をもらいましょう。
また、お客様の声は、手書きで書いてもらうのがベスト。
手書きをスマホで写真に撮ってホームページに載せましょう。
見えにくい場合は、写真の下にお客様の声をキーボードから打ち込むと解決します。
要するに、お客様が直接書いたものを見てもらうのが良いのです。
5.5: 連絡と予約方法
自宅エステサロンへの連絡方法、予約方法を明記しましょう。
連絡方法や予約方法が曖昧だと、行動を起こしてもらえません。
5.6: あなた心がけているサービス
あなたがエステを行うとき、心掛けていることを書きましょう。
この内容は、あなたの価値観に直結します。
適当なことを書く。大手サロンと同じようなことを書く。
そんなことをすると、うれしくない人がやってくることになります。
あなたの言葉で、あなたが大切にしていることを表現してください。
5.7: 全部よりもパーツで攻める
エステの場合、あなたは全身に対して施術できると思います。
しかし「全身できます」よりも「パーツ専門」で攻めることはできないか考えてみてください。
例えば、
「全身キレイになれます!」よりも「デコルテ専門!」の方が変化のイメージもしやすいです。
最初はパーツで攻めて来店いただき、リピートのときに全身を選んでもらえば良いのです。
6: 忘れがちなポイント
集客はチラシだけがポイントになるのではありません。
忘れがちですが、次からお話することも大切なんです。
消費者は、それとなく見ていて判断する生き物です。
6.1: 自宅の前はキレイに掃除
難しいことは考えず、毎日朝一番に掃除しましょう。
予約が入っていても入っていなくて関係ありません。
掃除からスタートすると決めるだけでOKです。
6.2: 生活感は出来るだけゼロにする
自宅サロンの難しいところです。
できるだけ「非日常空間」を演出してください。
・洗濯物は見えないところに干す
・家族の自転車はお客様が入ってくる方に置かない
・玄関ポーチはサロンらしい置物で迎える
また、トイレや施術ルームへ入る廊下もチェックしておきたいですね。
6.3: 元気のない植物を放置しない
これ、目に入ると「あ~、期待できないかな」と、何となくイメージさせてしまいます。
お客様の目に付かないところへ移動するか、常に元気の良い状態に育ててあげてください。
6.4: プロとしての佇まいを普段から貫く
お家から外出するとき。
買い物に行くときも、コンビニへ行くときも、常にあなたは広告塔です。
それも、女性がもっとも気になる美に関係してるプロとしての広告塔なのです。
歩き方、話し方、食事の仕方。あこがれられる佇まいを意識しておきたいです。
もし、チラシとホームページを見た人が、背中を丸めてスマホを眺めながらカフェにいるあなたの姿を見たとしたら、どんな印象を持つでしょうか。
自宅エステサロンのオーナーは、自分自身が広告塔であることを忘れてはいけません。
6.5: 家族の理解は絶対に必要
お客様が来られているとき、家族の理解は絶対に必要です。
テレビゲームでワイワイやるのは禁止です。
大きな声で電話で話すのもNGです。
脱ぎっぱなしの上着や靴もNGです。
お客様はお金を払って非日常を体験されているのです。
どんな理由を言ったとしても、お客様の体験を壊していてはリピートされることはありません。
さいごに
自宅のエステサロンがチラシで集客するポイントをお伝えしました。
確実に覚えておいてもらいたいことは、チラシだけではなく、必ずと言っても良いくらいホームページを見られるということです。
自宅エステサロンの集客にとって、チラシとホームページはセットだと思ってもらっても良いです。
両方が連携することで、はじめて集客の効果が出てきます。
ぜひ、チラシとホームページをチェックしてみてください。すぐに出来ることですから、今から1時間だけ時間を作ってやってみるのが良いと思います。
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