勤めていた会社から顧客を引っ張って来ない限り、起業や独立をすると誰もが最初は「無名」です。
そして残念なことに、どれだけ既存の会社やフリーランスよりも高品質な商品やサービスを提供していたとしても、人は無名でよく分かんない人に注目してくれません。
では、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、今この記事をお読みのあなたと同じ道を通って来た経験から、自分のビジネスを宣伝する方法についてお伝えしていきたいと思います。
目次
1: 良いものでも売れない理由
良い商品、良いサービスなのに売れない。
どれだけ贔屓目に見ても、他よりも勝っているのに誰も買ってくれない。
よく聞く話ですし、私も同じ境遇だったので分かります。
これには理由があります。でも、最初はわかりませんでした。
この理由をお話しますと、非常に簡単なことなんです。
それはこういうことです。
『良いものでも売れないのは認知されていないから。』
2: 売る前に必要なこと
いくら良い商品やサービスであっても、知られていないと誰も振り向いてくれません。
また、無名の人が扱っている商品やサービスがどれだけよくても、知る機会がないのも実状です。
ですから、売れないと考える前に、売る前の段階を先に対処しなくてはいけません。
人はいきなり購入へ進むものではありません。
何かのきっかけで「知り」「調べ」「比較し」「選び」購入します。
この流れからもわかりますが、販売=購入の前に4つの段階があり、最も骨が折れるのが1番目の「知られる」ことなんです。
そこで次から、どのようにすれば無名でも知られるようになるのかを説明していきたいと思います。
3: 地域ビジネスなら地域を絞る
まず、あなたのビジネスが地域向けなのか、そうでないのかを明確にしましょう。
地域向けなら、あなたが対象としている都道府県や市町村に絞り込んでアピールする方が、競合もグンと少なくなります。
隣の都道府県に競合が居たとしても、あなたのビジネスと商圏が重ならないのなら、とりあえずは競合にはなりません。
まず自分の地域の中で顧客を獲得してから、競合との戦い方を考えればいいのです。
4: ネットビジネスなら差別化する
ネットでのビジネスの場合、商圏という限界がありません。
距離というものがなくなりますし、営業時間というものも関係なくなります。
ですから、ネットでビジネスを始めようとしたとき、心得ておかないといけないことは、
「日本中(場合によっては世界)が競合になる。」
ということです。
同じ商品やサービスがあった場合、
・価格
・送料
・決済方法
・口コミ
こんなことは簡単に検索して比較されます。
無名には大変つらい状況です。
でもこういう状況は最初から分かっていますから、ネットでビジネスを始めるときには「差別化」を一つで良いので用意するようにしておきましょう。
・いくら買っても送料無料
・決済に簡単な方法を導入
・アフターサポートが充実
競合ではビジネス規模が大きすぎて手が回らないことを逆手に取り、隙間のサポートや特典を提供するのがおすすめです。
それでは次からオンラインとオフラインでの宣伝方法をご紹介していきます。
あなたのビジネスを宣伝する方法として参考にしてください。
5: オンラインでビジネスを宣伝する方法
オンラインとは、ネットを使った宣伝方法です。
地域ビジネスの店舗系であっても、少なからずインターネットを宣伝に使うことは今の時代必要ですので、メインの宣伝方法ではなくても参考になると思います。
5.1: ホームページやブログ
ホームページやブログから宣伝する方法があります。
最近では「コンテンツマーケティング」と呼ばれる手法です。
GoogleやYahoo!から検索した人へ向けて、役立つ情報を提供し、関係性を構築して信頼を積み重ね、最終的にはお客様に育っていただく。
このような方法です。
コンテンツマーケティングはお客様と良い関係を築ける方法ですが、宣伝効果として使用するなら「SEO」と呼ばれる
検索結果の上位にホームページやブログを表示させるテクニックが必要となります。
純粋なセールスや宣伝以外に、ITのテクニックが少し必要となるため、専門の人が手伝っているところがほとんどです。
5.2: リスティング広告
GoogleやYahoo!で検索すると、検索結果の上とか横とか下に表示される広告です。
リスティング広告は有料で表示する広告です。
一ヶ月に最低でも30,000円は広告費として用意しておきたい方法です。
また、広告の運用を外部に依頼する場合は、手数料として一ヶ月に5万円~10万円くらいかかるところがあります。
自分で広告運用をすることは可能なのですが、広告用の画像を作ったり、広告文を作ったり、どれくらい見られているのか、クリックされているのかを分析することも必要になります。
自分のビジネスを宣伝したいはずなのに、広告作成に時間を取られてしまうこともありますので注意してください。
5.3: アフェリエイター協力
すでに顧客を持っているアフェリエイターさんにお願いして、あなたのビジネスを紹介してもらう方法もあります。
この場合、アフェリエイターさんへは紹介料として費用を支払うことになります。
紹介料は
・一人いくら
・何人までいくら
・あなたのビジネスを購入したらいくら
様々な方法がありますので、アフェリエイターさんと契約することが必要です。
5.4: エキテンなどのポータルサイト
みなさん一度は聞いたことのある「エキテン」。
飲食業なら「ぐるなび」というのもあります。
電器関係なら「価格ドットコム」。
こういったポータルサイト、マッチングサイトと呼ばれるところに登録するのも方法です。
人気のあるポータルサイトやマッチングサイトは、一日に訪問する人の数が1000人、2000人、10000人以上というところもありますので、知ってもらえる確率がグンと高くなります。(そしてポータルサイトにやってくる人は興味を持っている人だということも大きなポイントです。)
有料プラン、無料プランなどプランによって出来ることが違いますので、契約条件をきちんと読んで使いましょう。
店舗系で、とにかくネットで何か宣伝をやりたいということなら、こういうのから始めてみるとハードルが低くていいですね。
5.5: Googleマップ
Googleが提供しているオンライン地図「Googleマップ」。
地図上にあなたのお店を登録すると、地域で検索した人が地図を見てくれると店舗が表示されます。
地図に表示されただけで来店してもらえる可能性は低いですが、何となく「あったな」という具合に覚えてもらえるかもしれません。
5.6: メール
もし、あなたがビジネスをスタートするとき、顧客になりそうな人のメールアドレスをお持ちなら、リストマーケティングという方法が使えます。
メールアドレスを手に入れているということは、それなりに関係性のある相手のはず。
全く知らない人のメルアドを手に入れることはありませんので、最低でも一回は顔を見て話していることでしょう。
このような人が居るのなら、メルマガを使ってメールを送り、あなたのビジネスを宣伝することができます。
全く関係性の無い人よりも、一度でも面識がある人の方が、あなたにも、あなたのビジネスにも興味を持ってもらいやすいです。
また、信頼度もゼロではありませんので、世間一般には無名でも、メールアドレスが集まったリストの中では、あなたは認知されているので無視されることもないでしょう。
近い関係性から宣伝していくのは、プロモーションの基本です。
5.7: SNS
もうひとつ、自分と近い関係性への宣伝方法として存在するのがSNSです。
SNSには、それぞれに特徴がありますので、自分のビジネスに合ったものを選んで使うようにしてください。
(1)Facebook
30代後半以上の方がお客様になりやすいのならFacebookです。
Facebookを通して、ハードに売り込まず、役立つ情報を投稿していきましょう。ソーシャルは信頼度の獲得を最優先にするのが鉄則です。
(2)Instagram
女性向けのビジネスで、写真映えする商品やサービスならInstagramです。
・カラフルなフード系
・美容関係
・フィットネス関係(特にポーズが決まるやつ)
誰もがうらやましいと感じるような写真が撮れるなら、最強の宣伝方法です。
(3)Youtube
動画で解説した方がわかりやすい商品やサービスならYoutubeです。
文章と写真だけでは伝わりにくい商品やサービスってありますよね。
・美容室のヘアアレンジ
・整骨院の肩こり解消ストレッチ
・浴衣レンタルの着こなし方
言葉と画像では伝えることが難しくても、動画だったら簡単に伝わることって多いものです。
このようなオンラインでの宣伝方法があります。
でも、、、
オンラインは、ただやるだけでは多くの人に見てもらうことができません。
全体を考えたプロモーション戦略(いつ、だれに、何を伝えるのかなど)も必要となります。
しかし多くの方は広告やプロモーションのプロではないため、ご自身のビジネスに専念していただき、広告戦略や広告で使う文章などは専門の会社やフリーランスに費用を払って任せるのが無難です。
ここで一旦休憩を取って頂きたいので、パート2として『地域で集客する方法~店舗系オフライン広告まとめ~』で続きをお伝えしています。よろしければ休憩を取ってから引き続きご覧ください。
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