今でも効果のある業種やジャンルは存在しますが、ごく一般的な視点に立ってみて感じることは、現在の消費者は広告を無視するということです。
そのため最近では「売り込まない(セールスしない)で売る方法」として耳にすることが増えた戦略があります。
それが、日本のマーケティング業界や集客セミナー講師さん達から聞くことの多い
『コンテンツマーケティング』
今回は、コンテンツマーケティングに興味はあるけれど、
・どういった戦略なのか?
・どんなことを知っておかないといけないのか?
・やってはいけないことは?
こういったコンテンツマーケティングの基本についてご紹介していきます。
目次
1: コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとはどのような戦略なのか。
一言で表すと
「消費者が自ら選びたくなる情報を企業が発信する手法」
もう少し詳しく見ると
企業の伝えたい情報を、消費者が自ら選びたくなるカタチやタイミングで提供し、ファンに育てて最終的には購入してもらう戦略です。
2013年頃から日本でも注目を集めている戦略ですが、一時期低迷したこともあります。
ただ、2018年には再燃してきまして、今ではホームページを含むWeb集客には欠かすことのできない手法となっています。
コンテンツマーケティングには、これまでの広告とは違った特徴があります。
・広告を無視するターゲットに知ってもらえる
・自分では必要性を感じていないターゲットにも知ってもらえる
また、コンテンツマーケティングは、キャッシュを生み出すまでのスピードは正直なところ期待できませんが、広告費用を必要とせずに展開することもできるので、中小企業や個人事業主の方にも手を出しやすい方法です。
2: コミュニケーションの確立が目標
コンテンツマーケティングの最終目標は間違いなく「セールス」です。
ここを私たちは忘れてはいけません。
しかし、最終目標である「セールス」の前に、大切な目標がもう一つあります。
それが、ターゲットとのコミュニケーションの確立。
ではいったいどのようにしてターゲットとコミュニケーションを確立するのかというと、注目していただきたいのが「コンテンツ」という単語です。
ここでいうコンテンツとは「ターゲットにとって役立つ情報」のことを指しています。そして具体的なコンテンツをイメージすると、このブログのような「文章」を想い描く方も多いのですが文章だけがコンテンツではありません。
・動画
・画像
・レポート
・小冊子
・音声
・メール
こういったものもすべてがコンテンツとなります。
3: 優良顧客までの道のりを整理
では、ターゲットにとって役立つ情報を作れば、コンテンツマーケティングは成功するのかというと、残念ながらそんなことはありません。
いくら役立つ情報だったとしても、
STEP1:ターゲットに届けることが重要
役立つ情報、商品やサービス、ホームページ、ブログ。
ターゲットに発見してもらい、さらに選んでもらわないといけません。
コンテンツマーケティングを行う人の中には、この部分が抜け落ちている方がいらっしゃいます。
そうすると、いくら時間と労力を使ってコンテンツを作っても誰の目にも止まらず、コンテンツマーケティングが成功することはありません。
STEP2:育成
ターゲットに選んでもらえれば、次の段階として「セールス」したくなりますが、少し我慢してください。
まだあなたとターゲットの間には、信頼できる関係性が出来上がっていません。
これまでと同じように、繰り返しコンテンツを提供し信頼残高を粛々と貯めこんでいきましょう。
というのは簡単なのですが、どうやって繰り返しコンテンツを提供するのか。
ネットを使うなら
・メールマガジン
・LINE@
オフラインなら、
・ニュースレター
・ダイレクトメール
という手段が使えるように、ターゲット個人に接触できる方法を獲得しておかなければいけません。
メルマガなら、相手のメールアドレスが必要です。
LINE@なら、相手のLINEのIDが必要です。
ニュースレターやダイレクトメールなら、相手の住所と名前が必要です。
ここ、意外に説明されていないので注意してください。
確かに理想は、あなたのコンテンツをターゲット自らが繰り返し見にやって来るというのがベストです。が、しかし
あなたも経験のある通り、人はそんなに相手のことを覚えていません。
何度か顔を合わすことが続いてこそ、接触回数が増えてこそ、相手をこちらを認識するものです。
STEP3:100円でも良いから購入してもらう
信頼残高が貯まってきたなと感じれば、100円でも500円でも、もっというと10円でも構いません。
何か商品やサービスを購入してもらいます。
まずは一度、お金を払うという痛みを乗り越えてもらうことが大切です。
少額であってもお金を払う痛みは同じです。
がんばって働いて稼いだお金を使うのですから当たり前です。
できれば誰もが回避したい痛みを乗り越えてもらえるかどうか。
乗り越えてもらえたなら、その方は限りなくファンに近づいてくれています。
ちなみに、無料にしか興味のない人ばかりを集めても意味がありません。
きちんと購入してもらい、ターゲットを振り分けることも大切です。
STEP4:もう一度購入してもらう
最初の購入からしばらくは、またコンテンツを提供し信頼残高を増やしましょう。(購入してもらうと信頼残高が減少しますからね。)
そして信頼残高が貯まったかなと感じたら、もう一度商品やサービスを購入してもらいます。
このとき、一度は購入していますので前回よりは、購入へのハードルが下がっています。
一般的に言うと「リピート客」になってもらえるかどうかのタイミングです。
ここでリピートしてもらえたなら、あなたのファンであることに間違いありません。
もし、購入していただけなかったのなら、アンケートを実施してみましょう。
・提案した商品やサービスがほしいものと違った
・提案したタイミングが給料日前だった
・支払方法が使えなかった
理由はいろいろありますので、購入されなかった理由を集め、次のセールスに生かしてください。(当然ですが、ここからまた信頼残高を貯めていきます。)
STEP5:VIPへ
STEP4の後も何度か購入していただけたのなら、その方は「VIP顧客」予備軍です。
大切に育てていきましょう。
ここまでくると、あなたから買う理由は「値段」ではありません。
「あなただから買いたい。」
そんな状態です。
いかがでしょうか。これが優良顧客への道のりです。
ここからもおわかりのとおり、コンテンツマーケティングは、すぐにキャッシュを生み出すものではなく、長いサイクルで育て、長く安定した売り上げを維持するものなのです。
間違っても「一発逆転型」の戦略ではありませんのでご注意ください。
4: 知りたい伝えたい役立つ体験
コンテンツマーケティングにはターゲットの興味を引くコンテンツが必要です。
しかし、ここで注意しておきましょう。
ただターゲットの興味を引くだけではいけません。
もし、興味を引くだけのコンテンツを用意するとなると、ほとんどのところでは「エンタメ系」の内容になります。
確かにエンタメ系のコンテンツなら、ターゲットには興味を持ってもらいやすいですし、楽しんでももらえるでしょう。
でも、そのコンテンツには、あなたのビジネスで伝えたいメッセージが入っているでしょうか?伝えたいメッセージが届いているでしょうか?
ただ面白がられるだけでは、コミュニケーションは取れるかもしれませんが、セールスには結びつきにくいです。
ですから、コンテンツを作るときには次のポイントに注意してください。
・ターゲットが知りたいこと
・あなたが伝えたいこと
・商品やサービスの特徴ではなく、使ったときのメリット
「知りたい、伝えたい、役立つ体験」
これら3つを近づけるコンテンツが必要になってきます。
5: やってはいけないNGポイント
コンテンツマーケティングを実施して失敗するポイントがあります。
あなたはこのNGポイントを避けなければなりません。
経験からわかっていますのでお伝えしておきます。
NGポイント1:PV数をめちゃくちゃ気にする
どれだけ見られているかは大切なデータですが、データだけに振り回されると「エンタメ系」のコンテンツへ走ってしまいます。
PV数が少なくても、ファンになってくれる人を確実に獲得できる方が、マーケティングとしては成功です。
お金を生まない、無料だけが大好きな人を10万人集めても意味はありません。
NGポイント2:継続しない
コンテンツは一つでは終わりになりません。
継続してコンテンツを公開していく必要があります。
ブログ記事なら最低でも週に2つ。
SNSなら一日一回。
メルマガなら最低でも週に2~3回。
ニュースレターなら月に1回。
ダイレクトメールも月に1回。
コンテンツマーケティングには継続性が重要です。
継続できる環境や人材を考えておきましょう。
NGポイント3:SEO対策をやっていない
GoogleやYahoo!の検索から知ってもらうなら、SEO対策というものが必要です。
SEO対策とは、検索結果の上位に表示するための最適化手法です。
ポイントとしては
・実際に検索されているキーワードをコンテンツに使う
・キーワードからターゲットがほしい内容を提供する
・わかりやすく伝える
こういった対策を施す必要があります。
SEO対策は専門の会社が存在するようなことなので、初めての方は戸惑うかもしれません。
そういった場合には、最初はSEO対策を理解している人にサポートしてもらいながら、対策方法のスキルを身につけていきましょう。
NGポイント4:芸術的なデザイン
Webサイト(ホームページやブログを含む)には、凝ったデザインのものがあります。
これはこれで美しく関心する部分が、元エンジニアとしてはあります。
しかし、コンテンツマーケティングを行う上では、デザインはそこまで凝ったものでなくて構いません。
どちらかというと、見た人が迷わない、わかりやすくシンプルで、表示速度の速いものがいいです。
NGポイント5:スマホ対応をしていない
これはいけません。今すぐスマホ対応してください。
このサイトもそうですし、私のクライアントさんのところも同じですが、スマホから見ている人の方が多いです。
割合にして、60%くらいはスマホですね。
もし、スマホ対応していないホームページを、スマホで見るとどうなるでしょうか。
・文字がめちゃくちゃ小さくて読めない
・画面が横方向にはみ出してわかりにく
・ボタンやリンクが小さくて押せない
これでは、先ほども言いましたが、どれだけ良いコンテンツを作っても届けることが出来ていません。
良いことなしですね。
さいごに
コンテンツマーケティングの基本と手法についてご紹介しました。
コンテンツマーケティングは来年も勢いがあると予想しています。
ただ、今回の内容のデメリットの部分を理解せずに始めてしまう方もいらっしゃいますし、デメリットを説明せずにスタートさせてしまう会社もあります。
どの戦略や手法も万能ではありません。
メリット、デメリットをしっかりと見て、あなたのビジネスに合っているのかどうか。
そして継続することができるのか。
こういった部分を冷静に捉えて「よし!行けそうだ!」となれば、スピーディーにコンテンツマーケティングを実施してください。
もし、コンテンツマーケティングがご自身のビジネスに合っているのかどうかわからない。
やってみたいけれど今の体制で継続できるのかどうかわからない。
こういったお悩みがありましたら、無料集客相談からご相談ください。
第三者目線でお答えさせていただきます。
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