女性をメインにしたサロン系のお仕事で集客するとき、最初に思いつくのがホットペッパービューティーではないでしょうか。
私が10年以上通っている美容師さんのお店でも、ご多分に漏れずホットペッパービューティーを集客ツールとして活用されています。
で、このお店なのですが、近隣地域の美容室よりもお値段が高い。
初回特典のクーポンを使っても、女性のカットが6000円以上。
カラーとパーマを合わせると、1万円を軽く超える。
明らかに価格で勝負すると負ける状態ですが、でも、ホットペッパービューティーで初めて顧客を獲得しているらしいので、そのコツを美容室トークの中で聞いてきました。
目次
1: 絶対必要なのは「ステキ」な印象
男性はそこまで印象を気にしない傾向があります。しかし女性にとってはパッと見たときに抱く印象がとても大切。
あれこれ理屈や理論を聞かされるよりも、第一印象で「ここへ行けば自分がステキになれそう」と思えることが重要です。
ホットペッパービューティーは地域などで検索すると一覧表示されますので、一覧表示で「ステキになれそう」と思えないサロンの詳細ページを見ることはありませんから、当然ですが予約も入らないということになります。
2: ターゲットは価値観で決める
「ステキになれそう」を感じてもらうためには、あなたのサロンへ興味を持ってもらうターゲットが決まっていないといけません。
・誰でも良い
・より多くの人へ
・10代から70代までOK
これでは年齢も職業もすべてが広範囲なので「ステキ」と感じるポイントを見つけることができません。
そこで「ペルソナ」という理想のお客様像を描いて、その人へ向けてメッセージを送りましょうという話が登場します。
で、ペルソナを描くときのコツですが、ここが女性の場合、男性と大きく変わってくるところです。
男性は、年齢や職業で「カッコイイ」と感じるポイントを見つけることができます。
しかし女性の場合は、年齢や職業でカテゴライズして絞ることができません。女性はこういった要素ではなく、
「その人の暮らし方」を通した価値観で「ステキ」のポイントが変わるからです。
ここは店長と美容室トークをしていて驚いたポイントです。
3: テイストの一貫性
「ステキ」の根元である価値観。
価値観に合ったテイストをホットペッパービューティーの
・写真
・文章
でも一貫した表現になっているかどうか。
例えば、ナチュラル系の方をターゲットとしているのに、文章がどこか堅い文体になっている。写真がケミカルっぽい色やレイアウトになっている。
女性はこのような少しでもズレていると感じる部分があると、自分に合わないと考え離脱します。
もっと言えば「自分のためのものじゃない」と判断します。
価値観に合ったテイストを一貫して細部まで届けましょう。
4: 理屈よりも見た目の雰囲気
ホットペッパービューティーの場合、見ていただいた方へこちらから直接話しかけることができません。
パッと見た瞬間に
・安心できる
・信頼できる
・価値観に合っている
すべてを「見た目の雰囲気」で伝えないといけないのです。
無駄な理屈を伝えるよりも、プロのカメラマンさんに撮影してもらいましょう。
5: 写真は大きく綺麗にサイズを揃える
サロンの詳細ページを見たとき、
・写真が小さい
・写真が暗い
・写真のサイズがバラバラ
こういったところがあります。
お店の情報を伝えるという意味では間違っていませんが、女性の場合は常に「おしゃれ」な雰囲気が大事。
だって「自分がステキになれる」という印象が必要ですから。
そこで、写真は出来るだけ枠いっぱいまで大きいサイズにしましょう。
そして写真は常に綺麗に写っていることが必要です。
ピントがボケているとか、暗くてわかりにくいとかはNGです。
また、女性の多くはスマホでInstagramを見慣れていますから、インスタの投稿写真を参考にして、テイストに合った構図や色味の写真を掲載するようにしましょう。
6: 素材画像はNGです
サロンの中には、自分のお店でカットした人がモデルになってくれないのか、単にサボっているのか事情はわかりませんが、無料画像や有料画像の女性画像を使っているところがあります。(これは僕の住んでいる地域の美容室もやってました。)
確かにこれら素材画像の女性はモデルさんですから、見た目にも表情や仕草も美しい。
でも、その美しすぎる部分が女性にとっては、リアリティがないと感じられてしまいます。
女性は「自分がステキになれる」ことが大切です。ということは、自分が選んだお店で「ステキになっている人」の情報が必要なのです。
ただ美しい素材画像の女性を見たいのではありません。そのお店で「ステキになれた人」を見ることで「自分もステキになれるかも」という感覚が必要なのです。
ぜひ、ご自身のサロンでステキになったお客様にモデルデビューしてもらいましょう。
7: 理想の状態を呼び起こす
ダイエットのBefore、Afterではありませんが、今の状態よりも理想の状態を呼び起こす写真が必要です。
「こんな風になれるんだ。」
この感覚ですね。
価値観とテイストに合った理想の状態を見つけ、写真でアピールすることによってサロン詳細ページから予約へ進んでもらいやすくなります。
8: ホームページへ誘導する場合の注意点
ホットペッパービューティーからホームページへ誘導しようと考えておられる場合には、次のポイントに注意してください。
そのポイントとは
『ホットペッパービューティーとの統一感』
テイストの一貫性が必要です。
ホットペッパービューティーでは良い感じだったのに、ホームページを見ると、、、
・ロゴがイケイケな形になっている
・なにか全体的に暗そう
・親近感を通り越して学生のノリが前面に・・・
これでは、せっかく見てくださった方の期待を裏切ることになります。
気をつけておきたいポイントです。
さいごに
行き着くところ、店長さんとお話すると「女性は男性とは違いますから」という、誰もが分かっているけれど自分目線で考えてやってしまうことがホットペッパービューティーで集客できない原因のようです。
女性は「目的」のためにお金を使うのではなく、自分を磨くためにお金を使います。また、どんな暮らし方をするのかにお金を使います。
男性とはお金を使う理由やポイントが違っていますから、ホットペッパービューティーを使って集客される方は、常に頭の片隅に置いておかれると集客力にも変化が出てくることでしょう。
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