リアル店舗での集客方法も時代とともに変化しています。
少し前なら、とりあえず人や車が通るロードサイドや、信号で止まった車の正面に看板を出しておけば全て解決ということもありました。
また、店舗の前に置き看板を出したり、店舗の屋根や壁に看板を掲げるだけで何とかなっていたことでしょう。口コミだけでお客さんがやってきていたというところもあるはずです。
しかし、こういった状況もスマートフォンとインターネットの普及で大きく変化しました。
では、これからの店舗集客は何に気をつけることで、効果を実感できるのでしょうか。
あなたが集客についてご興味ありましたら、続きをご覧ください。
目次
1: 情報は選ぶ時代になっている
インターネットとスマートフォンの普及により、それ以前とは比較できないくらい多くの情報にさらされています。
それも毎日、毎時間、毎分、スマートフォンから「ピポン!」と音がなる度に、情報の波が私たちへ迫ってきます。
さすがにこれだけの情報にさらされた経験は、人類が生まれてから初めてなのでしょう。私も、おそらくあなたも同じだと思いますが、大量に流れてくる情報の中から特定ものだけを「選び」、選ばなかった情報はそのまま流して無視しているはずです。
ここに現代の生活環境を含めた変化が見て取れます。
私たちは意識してか無意識かは別にして、これまでのように自分へ到達する情報を全て「チラッ」とでも目を通す行動をやめています。
自分のアンテナに引っかかった情報のみを選び、それだけを目にするようになってしまっています。
まさに、情報を選ぶ時代に存在し、そういった暮らしを誰もが送っていることになります。
だから、従来は通用した看板広告やフリーペーパーでの広告、大声を上げているかのような広告は、これまでと同じような反応を生み出すことができなくなっているのでしょう。
そこで、これからの広告には何が一番に必要なのかを、次でお話します。
2: 何よりもキャッチコピー
これまでの広告(看板やPOPなども含めて)を思い出してください。
ほとんどのものが、最も目立つところに
・会社名
・商品名
・サービス名
を掲げています。
例えば商品名なら、『ヒビノ食パン』のような感じです。
従来ならこれで十分でした。しかし、先ほどお話したことを思い出してください。私たちは情報を「選ぶ」ようになっています。
ということは『ヒビノ食パン』では、何かわかりません。どんな良さがあるのかわかりません。ただの食パンだろうと思えます。
ということは、見ている人にとっての「お得感」「必要感」がありません。すなわち、自分にとって何らかの「お得」「必要」がない情報なら
『無視』
しますよね、普通は。
では、このような状況をどうすれば打破できるのかというと、
「会社名や商品名よりも、一瞬でわかるキャッチコピーを前に出す。」
これが大事です。
先ほどの例えを使うなら、「ヒビノ食パン」よりも「1日20斤限定!もっちりホテル食パン」の方が「お得感」「必要感」が伝わりやすいので、選択してもらえる確率がアップします。
まちがっても最初に、ぐだぐだと長い商品の説明を伝えてはいけません。
長い説明は、一瞬で「メンドクサイ」と思われ無視されます。
ですから、何よりも最初はキャッチコピーからスタート。
キャッチコピーで目を引いた後に商品名や魅力などを説明。
そして最後に価格を提示。
このような順序が、大量の情報にさらされている私たちが選び、検討し、買うものなのです。
3: 知っておきたい6つのポイント
それでは、ネット時代の店舗集客で知っておきたい6つのポイントについて説明していきます。
と、その前に大切なことがありますので、お伝えしておきます。
6つのポイントを知り、実践される前に、あなたは自分のお店の魅力や強みを見つけているかどうかを確認してください。
もし見つけていないのなら、時間を取って見つけましょう。
見つかっているのなら、これから情報発信するときには、魅力や強みからズレないことを意識してください。
そうしないと、例えば、値段よりもサービスの良さを売りたいのに、お買い得ばかりを前に出すと、あなたの魅力や強みに合わないお客さんが集まってきます。このようなギャップが生まれると、仕事が思っているように回らなくなりますし、自分も楽しくなくなるので何のためにお店をやっているのかわからなくなります。
こういった事を引き起こさないためにも、まずは魅力や強みを確認しましょう。
それでは次から、6つのポイントをお伝えしていきます。
3.1: お店を知ってもらう
ネット時代の店舗集客には、次のような集客ツールが使えます。
・ホームページ
・ブログ
・SNS
あと、物理的には目印も兼ねて「看板」。
まずは上の3つのツールを使い、集客活動としてお店を知ってもらうことが重要です。これは店舗集客が思うようにならない理由の第一位が「知られていないこと」からもわかります。
ここで3つそれぞれのメリットとデメリットを見ておきます。
(1)ホームページ
あなたのお店をネット上に表現しているものです。言い換えると「あなたの分身」です。
■メリット
・いつでもあなたの分身を見てもらえる
・商品やサービスなどの情報を漏れなく伝えられる
・お店の雰囲気を出せる
■デメリット
・意外に作ってもらうと高い
・持っているだけでは集客効果が低い
(2)ブログ
あなたのお店から役立つ情報を提供できます。あなたの分身がお客様とコミュニケーションを取るところです。
■メリット
・役立つ情報などを簡単に発信できる
・お客様との繋がりが太くなり信頼関係が増す
・悩みを持っている人から見つけてもらえる
■デメリット
・ブログを書くのに手間がかかる
・ネタがなくなる
・慎重に書かないと炎上する
(3)SNS
あなたの「今」を伝えるツールです。瞬間を伝えるツールですので長い目で見た集客ツールではありません。
■メリット
・今この瞬間をリアルに伝えることができる
・ファンが出来ると一体感が増す
・簡単に使える
■デメリット
・ファンが思うように増えない
・間違った書き込みに限って簡単に炎上する
・発信した情報が資産とならない
それぞれに特徴があります。この中で気をつけておきたいのは、ホームページです。
ホームページがあるのは良いことなのですが、あるだけでは集客できません。また、ホームページは更新がすぐに止まるので、見てくれている人にとっては面白味がありません。
そこで私からの提案としては、ホームページとブログが一体になった「CMS」と呼ばれる仕組みを使っていただきたいなと思います。
「CMS」は、本屋さんのパソコンジャンルの書棚へ行くと見つかる「ワードプレス」というソフトウェアを選ぶことで、あなたは手に入れ無料で使うことができます。
お客様はスマホで探して見ることになれていますから、このような3つの方法を使い、まずはネットで情報発信を行う。そしてお店を知ってもらうことがスタートです。
ちなみに、どんな情報発信をすれば良いのか、興味のある方は
『ホームページ集客を相談したい自営業者が、この「教科書」を読んだら・・・』
が参考になりますので、ぜひご覧ください。
3.2: 来店してもらう
ネットで知ってもらえるようになれば、次のステージ「来店してもらう」です。
ネットで見た人を来店まで誘導するためには、先ほどお話ししたことを思い出してください。
そうです、キャッチコピーです。
それも、相手目線(お客様目線)を最優先したキャッチコピーで、一気に引きつけ、お店に行きたいと感じてもらいましょう。
例えば、
「ヒビノ商店春物入荷フェア」
よりも
「タグ映え決定!ほめられスプリングコート入荷中!」
こちらの方が、20代前後の女子には興味を持ってもらえるでしょう。
3.3: はじめて買ってもらう
来店してもらえますと、次は「はじめて買ってもらう」ことですね。
でも、はじめてのお客様にはセールスしにくいな、という方もおられます。
あまり話しすぎると強いセールスに勘違いされたり、一歩間違えると、ただの自慢のようにも取られますから、その気持ちもわかります。
そこで、伝えたいけれど言うのが難しい、そんなときには
『店内POPに代弁してもらう』
です。
このときも相手目線のキャッチコピーを意識してください。
そしてPOPに書く内容はというと、難しく考えてはいけません。
「その商品が好きな人の口コミや独り言をイメージして書く」
ということが大切です。
ネット時代の接客は、お客様との距離感が難しいです。
POPに代弁してもらいましょう。
3.4: もう一度買ってもらう
一度購入いただいたお客様。
放っておくと、もう一度来店して買ってはくれません。
ここ、店舗系の方が間違えるところです。
一度来店して喜んで帰ってもらったから、また来てもらえるだろう、という気持ちはわかりますが、人間の行動を思い出してください。
あなたも同じだと思いますが、一度でも足を運んだお店を全部覚えているでしょうか。そんなことはありませんよね。そして、あなたのお店にやってきたお客様も同じなんです。
放っておくと「人は忘れる」。そして「何となくいかない」。
だから思い出してもらい、もう一度来店してもらうために、定期的にニュースレターをお送りして休眠させない工夫が必要です。
ニュースレターはA4一枚分くらいの量で構いません。
出来れば月刊が理想ですが、2ヶ月に一度でも構いません。
あなたが辛くならない程度に、定期的に発行しましょう。
そして、ニュースレターでは売り込み厳禁。これを覚えておきましょう。
お店の近況報告やお役立ち情報を提供し、思い出してもらうことが目的です。
3.5: 何度も来店してもらう
二度目の来店を達成してもらえれば、後は何度も来店してもらう仕掛けを考えましょう。
このとき、私たちが理解しておきたいことは、お客様はすぐに興味を失うということです。
ですから、まず始めることは興味を持ち続けてもらうために、スマホで手軽に見ることができるネットでブログを毎日アップします。
毎日、ちょっとした気づきや新しい商品の使い方。別のお客様から聞いた、商品を絡めた楽しいエピソードなど。
お役立ち情報が7割~8割、エンタメが2割~3割でブログをアップし続けると、いつまでも興味を持ち続けてもらえます。
3.6: お友達に話してもらう
さて、店舗集客の最終段階、口コミ(お友達紹介)です。
あなたは現在の口コミって、これまでと同じ流れで伝わり、来店されていると思いますか?
実は、口コミの流れが変わっているんです。
従来の口コミの流れは、こんな感じでした。
お客様(よかったよ~)→聞いた友達(行ってみよう)→来店
今の口コミの流れは、こんな感じになっています。
お客様(よかったよ~)→聞いた友達(スマホで検索)→お店のホームページやブログをチェック→良さそう、ステキ→来店
もし、スマホで検索した結果「聞いたのと違う?」と感じたら、、、
・写真がイマイチだったら
・きれいじゃなさそうだったら
・店長が怖そうだったら
・楽しめなさそうだったら
残念ですが「行かない」ということになります。
今の口コミは、来店までの間にネットでの検索が入ります。ですからホームページやブログは手を抜かずに常に更新。そして、口コミされている雰囲気やイメージをキープ。これが重要です。
ということは、キャンペーンやイベント告知、バーゲンの時だけブログやSNSで情報発信していると、口コミから検索されたときに「行きたい」という気持ちが芽生えませんから、来店まで進んでもらえないということです。
さいごに
「ネット時代の店舗集客で知っておきたい6つのポイント」をお伝えしました。
ネットの普及、スマートフォンの普及。2つの拡大によって、少しずつ店舗での集客に必要なポイントが変化しています。
特に今回お伝えした6つのポイントは、これまではやってなくても何とかなった部分ですが、これからはやらないと先がないと思います。
今やスマホから、どこにいても、何時でも、アマゾンやZOZOや楽天で欲しいものが購入できます。そして明くる日には玄関まで届きます。雨が降っても寒い日でも、酷暑でも関係ありません。
こんな現状の中、あなたのお店を選び、何度も来店していただくためには、今回お伝えした6つのポイントは最低限やっておきたいことだと感じませんか?
ネット時代がある日を境にしてなくなることはありません。反対に拡大し続ける可能性は大いにあります。
ということは、今までと同じ集客だけを続けるのなら、ネットという万能ツールに飲み込まれることになるでしょう。
そんなことにならないためにも、ライバルよりも一歩先にネット時代を見据えた集客を取り入れてもらいたいと思います。
お店によって、業種によって、規模によって、具体的にどのようなネットに対応する集客方法があるのか、ひとりで考えると頭がオーバーヒートして良くわからなくなるという場合には、無料集客相談をご検討ください。
あなたの悩みがスッキリ解消できるはずです。
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