まず、この記事はホームページ制作会社の方は読まないでください。おそらく気分が悪くなると思いますから。
また、ホームページ制作会社を信じ切っている経営者の方も読まないでください。今のままの方が幸せですから。
ここから読み進んでいただきたいのは、
ホームページを作ったけれど(特に、おしゃれなの)、最初の話とは違って全然効果が見えてこない。そんな思いをしながら、制作会社の言っていたことは本当だったのだろうか、、、。
と感じておられる経営者の方です。
決して制作会社の全部とは言いません。しっかり約束を守っておられるホームページ制作会社さんがいらっしゃることも十分に知っています。
しかし、IT業界に30年以上いる中で感じるのは、そんな会社さんは全体の20%もいないんじゃないかということです。
ということは、仮に会社100件の経営者の内、80人はダマされているということです。これ、大変残念なことです。
そこで今回は、
・どうしてダマされるのか
・どうすればダマされないのか
・どうするのがホームページ集客に最適なのか
こういった内容について、私の経験からお伝えしていきます。
1: 経営者がホームページに期待すること
経営者がホームページを持つことで期待することとは、収益の向上です。
そして収益を向上させるためには
・売上額の増加
・集客数の増加
・回転率の増加
こういったことを最大になるよう最適化することが必要です。
そこで、一般的にはホームページを持つことで
・どんどん人がやってきて
・これまで売れなかったものがガンガン売れはじめ
・半自動でビジネスも回転するので利益率もアップする
という想像をすることになります。
いかがでしょうか。あなたもこのようなイメージを描いていなかったでしょうか。
このイメージ、大変重要です。というのも、このイメージがすでに世間へ行き渡っているため、20%を除くホームページ制作会社はイメージに乗っかり
「うちの会社でホームページを制作すれば、そんな風になれますよ。」
という雰囲気でセールスしてきます(特にホームページで)。
もし、この段階で相手のことを信じ切ってしまうと、大変残念な結果になるかもしれません。というのも、、、
2: ホームページ制作会社の仕事とは
ホームページ制作会社の仕事とは何かを考えるとわかります。
「制作会社」と呼ばれ、自分たちも呼んでいるということは、ホームページを作ることが仕事なのです。
決して、
・人を集めること
・人に行動させること
・人に響く仕掛けを考えること
こういったことをメインにやっている訳ではありませんし、制作とこの分野は全く別の領域なのです。
その証拠に、
・いくらキレイなデザインのホームページを持っていても売れません
・いくら画像がスライドしてもホームページに人は集まりません
・いくら「それっぽい」ページを作っても問い合わせされません
・仮に問い合わせされても、次の仕掛けがないと終わりです
あなたも実際に、このような経験をされているのではないでしょうか。
3: 話と現実の違い
このような経験は、あなたの問題ではなく、専門外の事まで「できます」と言ってしまっている相手の問題なのです。
また、ホームページ制作の依頼が決まるまでは、
・マーケティングまでサポートします
・人が集まらなかったらアドバイスします
・細かな変更もやらせていただきます
というような話を聞かされると思いますが、ほとんどの場合「お決まり」のパターンを伝えるだけで終わります。
例えば、
・もっとブログを書いてください
・キーワードを選びましょう
・文章の書き方を変えましょう
・画像を選びましょう
・広告出すのはどうですか?
これらの話は別に専門家でなくても、書店や図書館へ足を運び「マーケティング」「ビジネス」というジャンルの本を2~3冊読めば、経験がなくても誰にでも言えることなんです。
あなたのビジネスや会社のリソースに合った方法で、かつ、実現可能な方法を経験から割り出し提案できないのであれば、それは「サポート」「アドバイス」と呼べるものではありません。
4: 話半分で聞きましょう
ですから、ホームページ制作会社の、特に営業マンが話すことは、話半分で聞いておくのが良いでしょう。
「コンテンツをアップすれば問い合わせが増えます」というセリフを聞くことが増えた昨今ですが、
・どれくらいの量を
・どれくらいの期間で
・どういった内容を
アップすれば良いのか、理解した上で言っている人は多くありません。
これは、業種や業界が違うと状況が全く異なります。そこまで経験から考慮して話している人は、どれだけいるのか疑問です。
そもそも、多業種に対して
・SEO対策を行い
・コンテンツを自ら工夫してライティングし
・問い合わせまでの流れを考え
・問い合わせ後の仕掛けまで考え
実施した経験のある人は、どれだけいるでしょうか。
さらに、これらの仕事をサラリーマン的に行っているのなら、経営者のあなたもご存じの通り、「自分事」として仕事をしている人は何パーセントいると思いますか。
こういったことを積み重ねて考えていくと、話半分で聞いておき、それでも信頼し納得できたときだけ、依頼するのが正解だと言えます。
5: 制作と集客などの戦略は別で考える
ホームページは制作して持っているだけでは、何の効果も発揮しません。
「24時間365日働き続ける営業マン」には残念ながらなりません。逆に毎年経費の掛かるシロモノになるだけです。
でも、今の時代、ホームページは必要ですから、次のように考えてもらうのが理想だと私は考えています。
ホームページを持つことは必須。だから、シンプルな制作だけをホームページ制作会社へ依頼する。その後、ホームページでビジネスを回したい人は、ITやマーケティング、人を集める方法を知っている人に戦略部分を依頼し、ホームページの内容を最適化する。
このように制作と戦略を分けて考えてもらいたいのです。
こうしておくと、おしゃれで費用の高いホームページを作る必要はなくなります(必要なことが分かりやすくシンプルに存在すればOKですからね)。
ビジネスを回す方に費用を投資することで、安定した状態を手に入れることができるでしょう。また、ビジネスのステージによって、アドバイスをもらう相手も変えることが簡単にできます。
さいごに
「なぜ経営者はホームページ制作会社にダマされるのか」。
私がこれまでも、そして現在も非常に気になっていることを紹介しました。
今回の話に異論があることは承知しています。しかしこういった事実が存在することを、経営者のあなたへお伝えしたいと感じ、このような記事を書かせていただきました。
ちなみに、私の場合ですと「制作」は専門にしておりませんので、「ホームページを使ったビジネスを構築したい」とおっしゃる方で、ホームページやメディアサイトから必要な場合、どこに頼んでも必要になる経費分(約3~5万円)だけ頂いて勝手に結果が出るように作らせてもらっています(年間契約の方のみですが)。
確かに制作会社が作ったものよりもデザインは劣りますが、中身を充実することで
・検索上位
・メルマガ登録
・問い合わせ
がアップするようになっています。
これは現在、地球上に約9億以上あると言われているサイトの中から、あなたのホームページを選んでもらうためには、デザインや派手な演出よりも「中身」が重要視される時代に突入しているからだと思います。
あなたがホームページから目標としている成果を期待するのなら、制作ばかりに費用と時間をつぎ込むより、中身に投資して勝負するのが安定して勝ち続けられる方法になります。
ぜひ、今度の休日にでも、ゆっくり考えてみてもらえると嬉しいです。
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