ホームページを作りたい。
ホームページをリニューアルしたい。
ホームページというものを持つと、とにかく費用がかさむんだよな、という印象をお持ちの方。
その直感は正しいです。ホームページは何も知らずに作ってもらうと、お金ばかり食い散らかして、成果のでないものが手元に居続けることになります。
ということで、まじめにホームページ制作をされている方は別ですが、上手い理由を作り上げて、毎月お金を集金しているところが嫌がる「不都合な真実」をお届けします。
目次
1: ホームページの費用の源とは
ホームページの費用の源って何でしょうか?
一般的な仕事ですと、費用(売上)は原価に利益を加算した結果です。
でも、ホームページを販売するのに、仕入れはほとんどありません。
毎回バカ高いコンピューターを購入する必要もありませんし、あなたのために事務所を借りる必要もありません。
あなたのホームページが快適に動くために、冷却装置や空調設備を整えることもありません。
では、ホームページの費用の源とは何なのかというと、
『人件費 + 光熱費 + 広告費』
この3つの中でも、費用割合を大きく占めるのが人件費です。
ということで、ホームページの費用とは、人件費の塊であるということです。
まず、ここを理解しておいてください。
決してあなたのためだけに、何か高額なモノを購入していることはありません。
2: 素人さんが損している費用はコレ
ホームページの費用の中で、知らないばかりに素人さんが損している費用を教えます。
(1)レスポンシブ対応
パソコンとスマートフォン、タブレットなど、端末が変わっても快適に見ることができる対応です。
今の時代、この対応が出来ていないホームページはNGです。
だから、制作する側は「レスポンシブ対応」を大きな声で進めてきます。
まぁ、進めるのは良いのですが、、、
会社によっては見積もりに、こんなことが書いてありませんか?
■ホームページ制作 30万円
■レスポンシブ対応 10万円
■CMS 10万円
ここで注意するべき1つ目は「CMS」です。これはあなたが自由に簡単にホームページを更新することができる仕組みです。
この仕組みを用意する、または使えるようにするために「10万円」が必要ということです。
でも、CMSって「ワードプレス」というものを使うなら無料なんです。
確かに使えるようにするためのスキルは必要ですが、自分でも十分できることです。
2つ目は「レスポンシブ対応」です。
ここ大切です。先ほどの「CMS」という仕組みを使うのなら、ほぼ自動的にレスポンシブ対応が最初からされています。
特別なフルオーダーメイドホームページでないのなら、別に問題なくスマホやタブレットからも見ることができます。
でも、この対応に「10万円」が必要だと言っています。すごいですね。実際には作業しないのに「10万円」アップしているんですから。
(2)SSL化対応
「https://~」というのから始めましょうというセキュリティーの対応です。
多くの方は「ネットのセキュリティー」と言われると、ちんぷんかんぷんなので「はい、よろしくお願いします!」と答えると思います。
でも、SSL化対応って、今の時代は当たり前です。
作業しても1時間もかからずに終わります。
そんな対応に「1万円かかります」「5万円かかります」という話が飛び交っています。
ちなみに私の場合、たま~に頼まれてホームページを作ることがありますが、こういう対応は無料です。だって無いとホームページの意味がありませんからね。
(3)ドメイン管理料
ドメインとは、あなたのネット上の住所です。
あなたの住所なのに、制作会社が管理していることがあります。
そのため、毎年、毎月、管理料として数千円から数万円の請求があることでしょう。
でも、ドメイン管理料なんて実際は高くても年間3000円くらいで十分です。
というのも、ドメインを取得するときは、ドメイン管理会社へ申し込むのですが、そこの費用がおおむね「年間500円~4500円」くらいの間なんです。
ということは、仮に1万円の請求が来たとすると、7000円くらい利益が出ているということです。それも、何もせずにです。
(4)レンタルサーバー料
ホームページを置く場所です。
この場所は必ず必要ですから、必要経費として考えましょう。
レンタルサーバー料もドメインと同じように、制作会社から請求が来ているという人がいると思いますが、多くの場合「手数料」として本来の金額に上乗せされています。
一般的に高いと言われる「Xサーバー」というところで、年間13000円ほどです。
どうでしょうか。あなたのホームページのサーバー料金はいくらでしょうか。もし、3万円とか5万円とかなら、内容を確認した方が良いでしょう。
これ以外にもありますが、ここで上げた4つのことは、必ず覚えておいてもらいたい内容です。見積もりを見たときに、こういった内容があれば、しっかりと確認しておきましょう。
3: どうして相場がわかりにくいのか
このように、ホームページというかIT関係全般の仕事は、費用の内容がわかりにくいものです。
そして、わかりにくい費用と同じく、相場が明確ではありません。
同じようなことをしているのに、3万円のところもあれば、70万、80万というところもあります。
そのため、残念ながら相場を信じることはできません。まして、1社だけから出てきた見積もりを鵜呑みにすることは危険です。
どうしてこんなことになるのかというと、最初にお話したことを思い出してください。
要するに「人件費」によって変わるからです。
多くのスタッフを抱えているところは高くなりがちです。一人でやっているところは、高機能でも低くなることが多いです。
これは、仕事がないときにも人件費を払う必要があるかどうかの差です。
ですから、ネットで相場を探すよりも、見積もりを出してきた会社の社員数や働き方を探った方が良いでしょう。
エンジニア一人当たりの時間単価は、派遣会社の求人を見れば予測できますから、そこから月間に必要となる人件費を割り出すことで、高めの見積もりなのかどうかが判断できます。
4: 自分で出来る部分と任せる部分
ホームページの制作やリニューアルには、自分で出来る部分とプロに任せた方が良い部分があります。
自分で出来る部分とは、先ほどお話した部分です。
- ドメイン登録
- レンタルサーバー登録
この2つは必ず自分でやっておきたいところです。あなたのホームページはあなたのものです。決して根幹になる部分を制作会社に任せてはいけません。
そうしないと、制作会社との契約を更新しない場合、あなたのドメインもサーバーの内容も全て使えなくなるというトラブルが発生することもあります。
プロに任せた方が良い部分は、次のような内容です。
- SSL化対応
- 写真と画像加工
- 文章の執筆
CMSを使えるようにする対応、CMSのデザインを選ぶなどは、時間があるなら自分で。スピードを上げてやりたいならプロに任せましょう。
5: 全部丸投げは絶対に損します
ホームページを作るとき、リニューアルするとき、間違いなく損するのは
「全部お任せ、丸投げ対応」
プロに任せれば良いものが勝手に出来上がってくるだろう。
そんなことを考えておられるのかもしれませんが、制作会社は「作る」ことが仕事でして、あなたのビジネスを上手に回すことではありません。
ですから、あなたのビジネスのコンセプトや理念。
どういったお客様が理想で、どういった方は理想ではないのか。
ホームページから何を得たいのか。どうなることが目標なのか。
こういったことを、あなたから伝えないと何も変わりません。
「作ったけれどお客も集まらなかったら売れもしないよ」
という状態にならないためにも、丸投げはやめておきましょう。
さいごに
ホームページを作るときも同じですが、あなたのビジネスをあなた以上に考えてくれる人は誰もいません。
いくらプロに頼むからといっても、相手はあなたのビジネスのプロではありません。
「○○専門」と謳っていても、1~2回しかやったことがない場合だってあるのです。または、前職で少しだけ仕事に関わっただけという場合もあります(エクセルで資料を作っただけとか、プレゼンに立ち会っただけとか)。
だから絶対にあなたは「丸投げ」してはいけません。
自分でやること、任せることをあなたが把握し、コントロールを失ってはいけません。
わからないからという理由でコントロールを預けると、「不都合な真実」から目を背けることになり、損ばかりすることになりかねません。
この記事へのコメントはありません。